日本一でも査定“明暗” 減額制限ギリギリ24%減、倍増も続々 8日の契約更改

契約更改交渉に臨んだオリックス・T-岡田、杉本裕太郎、DeNAの今永昇太(左から)【写真:橋本健吾、宮脇広久】
契約更改交渉に臨んだオリックス・T-岡田、杉本裕太郎、DeNAの今永昇太(左から)【写真:橋本健吾、宮脇広久】

オリックスのT-岡田は、減額制限ギリギリの24%ダウンでサインした

 プロ野球の各球団では8日、多くの主力選手の契約更改交渉が行われた。阪神の青柳晃洋投手、日本ハムの伊藤大海投手、ヤクルトの塩見泰隆外野手は、ほぼ倍増を勝ち取ってサイン。一方でオリックスのT-岡田外野手は、年俸1億円以下は25%となる減額制限ギリギリの24%ダウンと明暗が分かれた。

 阪神の青柳は、年俸1億2000万円から倍増となる2億4000万円で契約更改した。今季は24試合に先発して13勝4敗、防御率2.05の成績を残し、2年連続の最多勝と勝率第1位に加え、初の最優秀防御率のタイトルを獲得した。プロ8年目となる来季は、背番号を50から17に変更して、さらなる進化を目指す。

 日本ハムの伊藤も、年俸4100万円から倍増以上の8500万円でサインした。今季は26試合に登板(23先発)して10勝9敗、防御率2.95の成績を残し、新人だった昨季から2年連続での10勝をクリアした。終盤は抑えでの登板もあったが、会見では来季、先発での起用を希望している。また杉浦稔大投手は1000万円減の年俸6000万円で契約更改した。

 セ・リーグを連覇したヤクルトを1番打者として引っ張った塩見は、年俸4500万円から4100万円アップの8600万円でサインした。今季は130試合に出場して打率.276、ともに自己最多の16本塁打、24盗塁を記録した。

 オリックスは紅林弘太郎内野手、宗佑磨内野手、杉本裕太郎外野手、T-岡田らと契約更改交渉を行った。宗は年俸5700万円から2100万円増の7800万円、今季打率.235に終わった杉本も年俸7000万円から200万円増の7200万円とアップを勝ち取る一方で、T-岡田は年俸9500万円から減額制限ギリギリとなる2300万円減の7200万円でサイン。プロ17年目の今季は、怪我などの離脱もあり出場36試合で打率.149、1本塁打、10打点に終わっていた。

 DeNAの今永昇太投手は、年俸1億円から4000万円増の1億4000万円で契約更改した。プロ8年目で30歳となる来季中に国内FA権を取得する見込みで、契約年数が注目される中、単年契約でのサインとなった。(金額はすべて推定)

(Full-Count編集部)

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