新井新監督に洗礼「味方ベンチに敵がいた」 ヤジに苦笑…盟友の変わらぬ“イジリ”

名球会オールスター戦に出場した新井貴浩氏【写真:宮脇広久】
名球会オールスター戦に出場した新井貴浩氏【写真:宮脇広久】

黒田博樹氏は球団アドバイザーとして新井新監督が就任した広島に復帰

 日本プロ野球名球会のオールスター戦が10日、沖縄セルラースタジアム那覇で行われ、セ・リーグチームの先発投手を務めた日米通算203勝(NPB124勝、MLB79勝)の黒田博樹氏は、2イニングを3人ずつで片付けパーフェクトに抑えた。盟友の新井貴浩氏の広島監督就任に伴い、球団アドバイザーとして古巣に復帰することが発表されたばかりだが、“名コンビ”ぶりは健在だった。

 気合い十分の姿勢は変わらない。黒田氏は「比較的若い方で、やらなければならない立場。自分なりに調整してきたつもりです」と“本気モード“だった。

名球会オールスター戦に出場した黒田博樹氏【写真:宮脇広久】
名球会オールスター戦に出場した黒田博樹氏【写真:宮脇広久】

 ゲーム中は同じチームだった新井氏をヤジリ倒した模様で、初回の先制中犠飛、4回の遊ゴロ併殺打など3打数無安打1打点だった新井氏が「味方のベンチにも敵がいた」と苦笑したほど。それでも、ファーストを守った新井氏は黒田氏の投げっぶりを「フォームに面影があって、懐かしかった」と感慨深げに見つめていた。

「実は、僕はアドバイザーじゃない。監督付き広報兼マネジャーです」と報道陣を笑わせた黒田氏。4069人の観客の前で熱投を披露し、「お客さんの前でマウンドに立つことが少なくなってきた中で、ましてや周りにも、バッターボックスにも素晴らしい選手がいた。(名球会は)僕にとってたまらない時間です」と語った。新井新監督とのコンビ復活で、日本球界との距離感がまたぐっと縮まった印象だ。次は、コーチもしくは監督としてグラウンドに立つ姿を早く見たくなる。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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