先発は侍ジャパン、救援は米国に軍配? 最強左腕が参戦…日米投手陣を“徹底比較”

WBCの日米投手陣を“徹底比較”【写真:ロイター】
WBCの日米投手陣を“徹底比較”【写真:ロイター】

大谷、ダルビッシュに対して、米国はカーショー、ウェブ、ウェインライト

 ドジャースのクレイトン・カーショー投手が10日(日本時間11日)、来年3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に臨む米国代表入りを希望していることが、米メディアから報じられた。米国代表はここまで先発6投手、救援4投手の内定を発表。大谷翔平(エンゼルス)、ダルビッシュ有(パドレス)らの参戦が決まっている侍ジャパン投手陣との実力を比較してみたい。

 今季の成績から考えると、侍ジャパンの2枚看板は大谷とダルビッシュとなるだろう。大谷は今季、二刀流をこなしながら28試合に先発して15勝9敗、防御率2.33、219奪三振でア・リーグのサイ・ヤング賞投票で5位に入った。ダルビッシュは30試合に先発して16勝8敗、防御率3.10、197奪三振でナ・リーグのサイ・ヤング賞投票で8位に入った。

 これに対して米国のエース格は、カーショーとローガン・ウェブ(ジャイアンツ)になりそうだ。カーショーは今季、22試合に先発して12勝3敗、防御率2.28。全盛期に比べると126回1/3イニングと投球回数は少ないが、クオリティは落ちていない。ウェブは32試合に先発して15勝9敗、防御率2.90、163奪三振。ナ・リーグのサイ・ヤング賞投票ではダルビッシュより下の11位だった。

 次に3番手以降の先発陣を見てみる。侍ジャパンは山本由伸(オリックス)、佐々木朗希(ロッテ)ら、NPBで向かうところ敵なしの投手が続く見込み。一方の米国はアダム・ウェインライト(カージナルス)、ネスター・コルテス(ヤンキース)らが選ばれている。通算195勝のウェインライトだが、41歳を迎えた今季11勝12敗、防御率3.71。好成績だが支配的な投球ではないため、付け入る隙はありそうだ。

 最後に救援投手を比較する。侍ジャパンは栗林良吏(広島)、松井裕樹(楽天)、大勢(巨人)らNPB各球団の守護神が並びそうだが、メジャーの豪華打線を相手に通用するかは未知数な部分もある。これに対して米国は、デビン・ウィリアムス(ブルワーズ)、ライアン・プレスリー(アストロズ)らメジャー屈指のクローザーを揃えている。160キロを超える速球や初見では打てない魔球を持つ猛者揃いで、こちらは米国に軍配が上がりそうだ。

(Full-Count編集部)

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