近藤健介が鷹入団会見 決め手は「もっと厳しい環境で」…表情晴れやか「ホッとした」
鷹の印象は「魅力のある選手、秀でた選手が多い」
日本ハムから海外FA権を行使し、ソフトバンクへの移籍が決まった近藤健介外野手が14日、福岡市内のホテルで入団会見を行った。複数球団による争奪戦の末にソフトバンク入りを決めた近藤は、悩んだ末の決断に「やっと落ち着いて日々を過ごせるな、とホッとした気持ちがあります」と晴れやかな表情で語った。
慣れ親しんだ北の大地を離れ、福岡を戦いの場に選んだ決め手として「僕自身野球選手として培ってきた技術、能力で勝負するのか、もっともっと成長したい気持ちで勝負するのか悩んだ時に、もっと厳しい環境において成長したいという気持ちになった」と強調。鷹首脳陣からのラブコールもあったといい「藤本監督からはぜひと言葉をいただきましたし、長谷川(打撃)コーチからはホークスの厳しさ、ならではのプレッシャーもお話しいただいた。30歳になるけど、そういう言葉をもらうことも少なくなる歳。そういうこと言ってくれる存在は大きい」と語った。
長谷川コーチとは2014年以来の付き合いだといい「ずっと師匠と言わせていただいて、ああいう風になりたいと見ていた。なかなか声をかけられず、声をかけられるようになって色々聞いて、師匠という言葉しかない」とキッパリ。同じパ・リーグで戦ってきたソフトバンクの印象を問われると「まさに本当にホークスに勝つため、と思ってやってきた相手。魅力のある選手、秀でた選手が多い。手強いですし、バッティング練習見ていてもすごいと思う選手も多い」と目を見張る。
背番号は「3」に決定。「伝統ある背番号だと認識していますし、その重み、プレッシャーを感じながら、自分の番号になるように努力したい」と背筋を正す。見据える打順については「正直、食事させてもらった時も1番苦手です、と言ったんですけど、任されるのであれば持ち味を出していきたいです」と述べた。今季チームはあと一歩で優勝を逃したことには「正直、他所からきたので、入らないとみんなの熱は感じれない。入って慣れること、熱を感じながら分けてもらいながらできたら」との姿勢を見せた。
2011年のドラフト4位で横浜高から日本ハムに入団。2015年に129試合に出場し、打率.326をマークして主力に定着すると、高い打率と出塁率を武器に球界でも屈指の好打者として活躍した。今季も99試合に出場して打率.302、出塁率.418をマーク。FA権を行使し、ソフトバンクと日本ハムのほか、オリックス、西武、ロッテが獲得に乗り出していた。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)