千賀滉大は大谷翔平、吉田正尚は鈴木誠也と“同等” 渡米前3年間の“驚異的”数字

ソフトバンク・千賀滉大(左)とオリックス・吉田正尚【写真:藤浦一都、荒川祐史】
ソフトバンク・千賀滉大(左)とオリックス・吉田正尚【写真:藤浦一都、荒川祐史】

吉田正は“対150キロ以上”で高打率、平均球速が年々上がる千賀

 26年ぶりの日本一に輝いたオリックスをバットでけん引した吉田正尚外野手。そして、今季11勝を挙げ7年連続2桁勝利を達成したソフトバンク・千賀滉大投手。日本球界を代表する2選手が来季、メジャーに挑戦する。ここでは2人の長所に焦点を当て、成功の可能性をデータで紐解いていく。

 吉田正の最大の強みは三振せず、四球を選べることにあるだろう。直近10年のBB/Kランキングを見ると、トップ3を独占(2020年=2.48、2021年=2.23、2022年=1.95)している。強打者は一般的に四球が多くなる一方で三振も増加する傾向にある。しかし、吉田正は優れた選球眼を武器に近年は高水準の打率や長打率を維持しながらBB/Kでも高い数値をマークしている。

 次はスピードボールへの対応。近年メジャーに挑戦した野手の渡米前3年間の「150キロ以上のストレート成績」を見ると、筒香嘉智はコンタクト率71.8%、打率.265、長打率.480。秋山翔吾は86.0%、.306、.500、鈴木誠也は88.0%、.348、.663だった。吉田正は88.2%、.346、654をマークしており、速球への対応力は申し分ない。「速球に振り負けず、選球眼にすぐれ、卓越した打撃技術を誇り、三振をしない」。活躍への重要なピースを備えるスラッガーが、メジャーでも変わらぬ打撃を見せる可能性は大いにありそうだ。

 続いて千賀のピッチングについて見てみる。投球の柱となるのは伸びのあるストレートと、「お化け」とも評されるフォーク。ストレートの平均球速は2019年の153.3キロから153.5キロ→154.1キロ→154.4キロと年々上昇しており、今年の5月13日には自己最速の164キロをマーク。フォークの被打率は直球の球威向上とともに2019年から.116、.123、.125、.104と良化している。

 千賀と同様にこの2球種を投じ、NPBで活躍していた現役メジャーリーガーが大谷翔平投手だ。渡米前3年間の成績を見てみると、大谷は直球の平均球速が153.7キロ、被打率.220、被長打率.319で、フォークの奪空振り率は29.4%、被打率.156、被長打率.218だった。千賀は順に154.0キロ、.246、.338、29.0%、.115、.153だ。

 ストレートの数字はほぼ互角で、フォークに関しては千賀が若干上回っているといえる。メジャーではフォーク(スプリット)を投じるピッチャーが多くはない。千賀もスピードボールと「お化けフォーク」を武器に海の向こうで活躍する可能性は高いだろう。日本球界を代表する2人が世界最高峰の舞台でどんな活躍を見せるのか、注目される。

(「パ・リーグ インサイト」データスタジアム編集部)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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