ハム伊藤大海が「信じてやってきた」 プロの原点…小学生から徹底してきた“意識”

足の出し方を伝える日本ハム・伊藤大海【写真:喜岡桜】
足の出し方を伝える日本ハム・伊藤大海【写真:喜岡桜】

ハム伊藤は野球教室で子どもと交流「楽しさを少しは感じてもらえたと思う」

 今月3日、野球未経験の子どもでも楽しめる「ミズノキッズ・ボールパーク」が大阪市内で開催され、ミズノのブランドアンバサダーを務める西武・平井克典投手と日本ハム・伊藤大海投手が参加した。イベントは幼稚園児による午前の部と、小学1、2年生による午後の部が行われ、約80人が寒さを忘れて楽しんだ。

 イベントではボールを使った準備運動のあと、親子キャッチボール、ペットボトルなどを利用した的当て、置きティーを使ったバッティング、野球形式のチーム対抗ゲームが行われ、給水時間も頻繁に設けられた。

 シーズンオフに子どもたちと触れ合うイベントに初めて参加したという伊藤は、プロ野球選手に憧れる「ひとつのきっかけになれたら」と語った。入団から2年連続2桁勝利を挙げ、「侍ジャパン」日本代表でも活躍する伊藤も小学1、2年の頃、同じ北海道・鹿部町出身で大洋(現DeNA)の1987年ドラ1・盛田幸妃氏による野球教室に参加し「夢を持たせてもらった」からだ。この日はプロ野球選手を前に緊張を隠しきれない子どもたちに対し、盛田氏から教わったことを伝えた。

 キャッチボールでは「(同じくらいの年齢の時は)何も分からない状態だったので、それだけを信じてやっていた」という「足を真っすぐ出す」ことを説明した。真剣な表情で伊藤の足の動きを確認した男の子は、すぐに同じ動きに挑戦していた。また、伊藤が打撃を披露する場面では、子どもたちから“大海コール”が起きた。

 最後には平井と伊藤との写真撮影が行われ、プレゼントのボールが手渡された。「はじめは緊張した」という男の子は、最後のゲームで伊藤とハイタッチで喜びを分かち合ったことを振り返り「(ホームランを打てて)嬉しかったです。(伊藤の)手が大きかった」と目を輝かせた。

「思いやり」をテーマに掲げ、楽しむだけでなくボール拾いなどの片付けも子どもたち全員で行ったイベントは、大いに盛り上がった。伊藤も「今回は野球というよりボール遊びがテーマだったので、ボールを投げる楽しさだったり、バットで打つ楽しさだったりを少しは感じてもらえたと思うので、良かったかなと思います」と手応えを感じていた。

(喜岡桜 / Sakura Kioka)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY