3年連続打率1割台でも年俸15億円 悩める大砲が「貴重な選手」と期待されるワケ

ツインズとの契約が報じられたジョーイ・ギャロ(写真はドジャース所属時)【写真:Getty Images】
ツインズとの契約が報じられたジョーイ・ギャロ(写真はドジャース所属時)【写真:Getty Images】

ジョーイ・ギャロがツインズと単年契約で合意と報道

 ドジャースからFAとなっているジョーイ・ギャロ外野手が、ツインズと1100万ドル(約15億円)の単年契約で合意したと米メディアが伝えた。2020年から3シーズン連続で打率1割台と低迷しているが、米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」は「たとえ打席で立ち直れなかったとしても、素晴らしい守備によって、彼は貴重な選手となることができる」と期待している。

 今季はヤンキースでスタートするも、8月にトレードでドジャースへ。東海岸から西海岸へ、リーグも移ったが状態は上向かず。2球団で計126試合に出場し、打率.160、19本塁打47打点に終わった。同サイトは「(2割が基準とされる)メンドーサ・ラインを下回った打率は確かに目障り」と指摘しつつも「立ち直ることができると考える理由は多くある」と強調。そのひとつにまだ29歳の若さであることを挙げる。

 さらに、持ち味の強打は衰えていないというデータに加え、来季から極端な守備シフトが禁止になることも追い風になると指摘。「ギャロは全打席の90%でシフトを敷かれている」との事実を添える。そして何より貢献度を見出すのは守備。過去全てのシーズンで、平均的な選手に比べてどれだけ失点を防いだかを示す「DRS(守備防御点)」はプラス指標。今季は打撃不振にもかかわらず、米データサイト「ファングラフス」では、選手の総合的な貢献度を示す「WAR」は0.6。わずかながらプラスだった。

 30歳シーズンの来季に、新天地で鮮やかな復活は果たせるのか。15億円の価値は、自ら証明するしかない。

(Full-Count編集部)

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