「今の僕があるのは…」 ロッテ高部が小児がん患者を支援、急性白血病で弟亡くした過去

ロッテ・高部瑛斗が小児がん患者を支援【写真:球団提供】
ロッテ・高部瑛斗が小児がん患者を支援【写真:球団提供】

シーズンの安打数1本につき1万円を寄付

 ロッテは17日、社会貢献プロジェクト「MARINES LINKS」の活動の一環として、小児がんで闘病中の子どもや小児がん部門に特化した医療機関を支援する「小児がん支援プロジェクト」を開始したと発表した。今季パ・リーグの盗塁王に輝いた高部瑛斗外野手が中心となり、支援を行っていく。

 このプロジェクトは、闘病患者の家族としての経験がある高部と、球団の思いが一致したため実現。高部は、大学1年時に弟を急性白血病で亡くした過去があり、入団当初から、頑張っている子どもたちやその家族を支援したいという気持ちがあった。

 今回のプロジェクトでは医療機関の訪問、オリジナルキッズキャップや高部の盗塁王獲得記念グッズなどが贈られるほか、高部のシーズンの安打数1本につき1万円が闘病中の子どもやその家族へ寄付される。

 高部は球団を通じて「僕自身も、弟を大学生の時に急性白血病で亡くした過去があります。ただ今の僕があるのは弟の言葉や、存在の大きさがあります。そして自分と同じような経験をされているご家族、今も闘病中の子供たちに少しでも前を向いてもらえるように自分がその1ピースにでもなれればと思い、今回このような取り組みをさせて頂くことになりました」と、取り組みの意図を説明している。

 さらに「球団としてこのような取り組みをいただける事にまずは感謝したいと思います。来年以降も継続的に活動できるようしっかり活躍して、少しでも夢や希望を与えられる存在になっていけるようにこれからも頑張っていきたいと思います。この活動を皆様に知っていただきご理解、ご支援いただけましたら幸いです」と、支援の輪の拡大に期待した。

(Full-Count編集部)

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