ドジャース、来オフの大谷翔平獲りシフトか 10年700億円の準備、二刀流スポット用意

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

豊富な資金力も今オフは無風…米記者断言「狙いにいく」

 ドジャースが来オフにFAを迎えるエンゼルス・大谷翔平投手の争奪戦に乗り出す準備を整えつつあるようだ。潤沢な資金力で例年ストーブリーグの主役となっていたが、ここまで“無風”。補強策でも大谷獲りを想定しているかのような動きを見せている。

 この日、ドジャースが獲得を目指していると伝えられていたダンスビー・スワンソン内野手が、7年1億7700万ドル(約242億円)でカブスと合意。今オフの補強らしい補強といえば、クレイトン・カーショー投手との1年2000万ドル(約27億3500万円)での再契約とノア・シンダーガード投手との1年1300万ドル(約17億8000万円)のみだ。

 ドジャースは今季まで2年連続でぜいたく税の基準額を超えていた。1年でも基準額を下回ればリセットされるが、超過を続ければ徴収額が大きくなる。米メディアでは10年700億円級と莫大な資金を要する来オフの大谷獲りへ1度リセットさせたい狙いがあるとも指摘されている。

 また、レッドソックスからFAとなっていたJD・マルティネス外野手を獲得した。通算282本塁打を誇る強打の指名打者だが、年俸1000ドル(約13億7000万円)の1年契約だった。2024年はまたDHスポットを空けて待ってます――。こんなメッセージに見えないでもない。

 先発ローテーションでは1年契約のカーショー、シンダーガードだけでなく、フリオ・ウリアスが来オフにFAとなる。今年8月に右肘のトミー・ジョン手術を受けた剛腕ウォーカー・ビューラーは来季中の復帰が見込まれるが、それでも先発枠は空いている。

 ドジャースは今季10年連続ポストシーズン進出と毎年ワールドシリーズ制覇を狙える位置にいる。米ロサンゼルス・タイムズ紙のディラン・ヘルナンデス記者は「来年ドジャースは狙いにいくと思います」と語っていたが、二刀流・大谷の獲得へ動かないわけがなさそうだ。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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