「日本には56発の大砲がいるのに…」韓国紙が羨む“大砲格差”WBC代表にも暗雲?

キウムのイ・ジョンフ(左)とヤクルト・村上宗隆【写真:Getty Images、荒川祐史】
キウムのイ・ジョンフ(左)とヤクルト・村上宗隆【写真:Getty Images、荒川祐史】

韓国プロ野球の本塁打王は36歳、2位は元広島助っ人

 来年3月に行われるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、日本代表と同じ1次ラウンド・プールBに入っているのが韓国だ。2009年には決勝を戦った両国だが、今回の韓国代表からは明るい話題が聞こえてこない。韓国紙「スポーツ朝鮮」は「日本には56本塁打の大砲がいるのに……韓国の20代は20本塁打のイ・ジョンフだけ」というタイトルの記事で、若手スラッガーが育たぬ現状を嘆いている。

 記事は「最近本塁打部門の上位に、20代打者の名前を見つけるのが難しくなった」と指摘している。今季の韓国プロ野球では、かつてミネソタ・ツインズでもプレーした36歳のパク・ビョンホ(KT)が35本で本塁打王に輝き、2位は元広島のホセ・ピレラ(サムスン)で28本。3位も35歳のチェ・ジョン(SSG)で26本だった。

 20代の打者で20本塁打を記録したのは、元中日イ・ジョンボムの息子でもあるイ・ジョンフ(キウム)の23本が唯一だ。「毎年KBOリーグでは、若い大砲がいないのが浮き彫りになっている」としている。

 さらに記事は「20代の大砲を見つけるのが難しい韓国と比べて、日本プロ野球は違う雰囲気だ」と続ける。今季シーズン56本塁打した村上宗隆(ヤクルト)を“うらやんで”いるかのようだ。

 韓国代表にも、国産スラッガーが並んだ時代はある。記事は「本塁打が野球で無条件に重要だとはいえないが、試合をひっくり返す要素なのは否定できない」とし、イ・スンヨプ(元オリックス)が2006年のWBCや2008年の北京五輪で放った劇的弾を例に出している。

 来年は3月にWBC、さらに11月にはアジアプロ野球チャンピオンシップの再開が発表されている。「韓国野球の現住所を判別できる試験台だ」と位置付ける大会までに、新たな才能は見つかるのか。「韓国野球の未来のため、若い大砲の登場はリーグの人気と国際競争力の向上に必要だ」と結論付けている。

(Full-Count編集部)

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