大谷翔平は最低でも「9年526億円」 ドジャース、静かなオフが示す“獲得意思”

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

ド軍の静かなオフは大谷翔平が「最優先事項の表れ」

 ドジャースが、比較的静かなオフを過ごしている。1年契約で獲得する選手が多く資金を“温存”しているのは、来オフにFAを迎えるエンゼルス・大谷翔平投手の獲得を目指しているからという声が高まっている。米ヤフースポーツは、米国の野球専門シンクタンク「ベースボール・プロスペクタス」ザック・クライザー氏の記事を「ドジャースの静かな今オフは、来年ショウヘイ・オオタニが最優先事項であることの表れ」との見出しで報じている。

 ドジャースは今オフ、DHのJD・マルティネス内野手、先発のノア・シンダガード投手らを1年契約で獲得。記事では、米メディア「ジ・アスレチック」の敏腕記者、ケン・ローゼンタール氏の「ドジャースはオオタニが本当に欲しい」との言葉を引用。DHがナ・リーグも採用され、ドジャースは先発ローテーションに柔軟性があるので「大谷はぴったりに見える」と指摘している。

 大谷が来季もこの2年間のような活躍を続けると、「最低9年4億ドル(約526億4100万円)は要求できるだろう」と解説。膨大な資金が必要になる上にロースターの調整も必要になることに触れ、JD・マルティネスを1年契約で獲得した理由の一つとも推察している。さらに、エンゼルスが来季前半戦に周囲を失望させる展開になれば、「ドジャースは少なくともオオタニをトレードで獲得する準備をしておかなければならない」と指摘している。

 記事はまた、ドジャースが今オフ資金を温存している他の理由を3つ紹介。トレバー・バウアー投手の出場停止期間短縮の可能性があり、その場合は契約の残りを払わなければならないこと。フリオ・ウリアス投手との契約延長がまとまらなければ来オフにFAとなり、ローテーションに実績ある健康な若手投手が少なくなること。来オフ以降は大谷以外にもFAとなる若手投手が増えることを挙げている。

 ドジャースは「来季もナ・リーグ西地区の有力チームであり続けるだろうが、大谷を無理をしても獲りたいならば、準備に向けて(補強や他の契約に)制限をかけておく価値のある選手だ」と記事は強調。エンゼルスと同じロサンゼルスを本拠地とする強豪球団の動向に注目が集まる。

(Full-Count編集部)

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