2年連続の戦力外で引退決意…2度のトレード、怪我との戦い 「慶三さん」波乱万丈の17年

2年連続の戦力外で現役生活にピリオド、楽天2軍コーチとして始動

 ソフトバンクでは2015年に就任した工藤公康監督のもとで、多彩な活躍をした。左投手との対戦では無類の強さを発揮し、対左の打率は2015年が.323、2017年が.297、2019年が.396と「左キラー」と呼ぶにふさわしい数字を残した。守備では一塁も守るようになり、ベテランと呼ばれるようになっても明るいキャラクターは変わらず、常勝チームの盛り上げ役を買って出た。

 2021年オフにソフトバンクを自由契約となり、今季は4球団目となる楽天へ。交流戦期間中に得意の左投手から代打タイムリーや本塁打と持ち味を発揮するも、新型コロナウイルスに感染した影響もあって1軍出場は12試合にとどまり、17年の現役生活にピリオドを打った。

 現役生活を終えた川島氏は早速、みやざきフェニックスリーグから楽天の2軍打撃コーチとして始動した。2度のトレード、怪我からの復活、自身の長所を生かして1軍で活躍し続けた17年。これを経て指導者となった「慶三さん」は、どのように若鷲たちを導くだろうか。来季の楽天はファームにも注目だ。

(「パ・リーグ インサイト」菊地綾子)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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