崖っぷち→他球団が欲する存在に…現役ドラフト“1期生”に求められる役割は?

リーグワーストの貧打だった西武に大きなプラスか

○陽川尚将内野手(阪神→西武)

 東京農大から2013年のドラフト3位で阪神に入団。3年目の2016年にウエスタン・リーグで本塁打と打点の2冠に2年連続で輝いた。2018年には1軍でも75試合に出場し、打率.252、6本塁打、48打点と一定の存在感を示した。翌2019年は打率.109と深刻な不振に陥ったが、2020年はOPS.770と復調。全120試合制の短縮シーズンながら、自己最多の8本塁打を記録した。

 2021年は打率.174と再び苦しいシーズンとなったが、2022年は自己最高の打率.294、出塁率.351と確実性が向上。対左投手では打率.357と抜群の強さを発揮し、「左キラー」として活躍した。新天地でも同様の働きを見せてくれれば、2022年にリーグワーストの打率.229と打線が低迷した西武にとっては、大きなプラスとなる。

○大下誠一郎内野手(オリックス→ロッテ)

 白鴎大から、2019年の育成選手ドラフト6位でオリックスに入団。プロ1年目の2020年9月14日に支配下登録を勝ち取ると、翌15日にはさっそく1軍でスタメン起用され、プロ初打席初本塁打を放つ鮮烈なデビューを果たした。2021年は優勝争いの天王山となった9月7日のロッテ戦で、8回に代打本塁打を放つと、9回には値千金のサヨナラ打。シーズンでは15試合の出場ながら、26年ぶりのリーグ優勝への流れを作ってみせた。

 大下を獲得したロッテにとっても、天王山でのプレーは強く印象に残っているはず。大きな声でチームを鼓舞する「ムードメーカー」としての働きにも定評があるだけに、ここぞの局面での勝負強さと強烈な個性を活かし、チームに新風を送り込んでくれる可能性は十分だ。

トライアウト受験し現役続行→他球団から求めれる存在に

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