吉田正尚は「ファンに愛される」 5年119億円契約も際立つ人間性「投資に値する」

レッドソックス・吉田正尚【写真:Getty Images】
レッドソックス・吉田正尚【写真:Getty Images】

元同僚のMLB通算282発ジョーンズ高評価「日本のフアン・ソト」

 レッドソックスと5年契約を結んだ吉田正尚外野手の魅力は野球の実力だけではないようだ。5年間で9000万ドル(約119億4900万円)の大型契約は多くの関係者を驚かせたが、球団は吉田の人間性も高く評価。米メディア「ジ・アスレチック」は「ビレッジ・ピープルの曲“マッチョ・マン”を登場曲に用いてファンに愛される存在だったことも調べていた」と伝えている。

 レッドソックスは元チームメートや元コーチ、NPB関係者に吉田について聞き込み。プロスカウト部長のクアトルバウム氏は「内向的で、おとなしい性格だ。オリックスの若手にいい影響を与えていたことを知っているし、常に学ぶ姿勢を持っている選手だ」との結論に至ったという。元チームメートの証言は獲得に値するものとなったようだ。

 今季チームメートだったジョー・マッカーシー外野手は「彼ほどコンスタントにヒットを打つ選手を見たことがない。毎日ヒットが出ていた。左投手、右投手、剛腕、技巧派。見ていて見事だと思ったし、ヨシダは正真正銘のホンモノだと思う。米国で通用するかについては実際にやってみないと分からないが、米国でプレーできるということは全て証明した」と証言。メジャー通算282本塁打を誇るアダム・ジョーンズ外野手は、「日本のフアン・ソトのような存在だと思う。広角に、どんな打球も打てる。フアン・ソトのようにどんな球も打つ。そのうえ四球も選ぶ。ボール球には手を出さない」とメジャー球界を代表する打者の名前を挙げた。

 長年に渡るスカウティングと徹底した調査。周辺調査も行った上で大型オファーを決めた。「レッドソックスはヨシダが投資するに値する存在だと確信し、なんとしても手に入れたかった。他に少なくとも5チームが彼に入れ込んでいる兆候があったことから迅速に行動する道を選んだ」。交渉解禁初日の合意にはそれだけの理由がある。

(Full-Count編集部)

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