ド軍、来オフの大谷翔平獲りに障壁 CY賞右腕の復帰で「大金を投じる計画が複雑化」

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

ドジャースにとっては寝耳に水のバウアー復帰、贅沢税の課税ラインが「ギリギリ」

 ドジャースのトレバー・バウアー投手の復帰決定が来オフにFAとなるエンゼルス・大谷翔平投手の争奪戦にも影響を与えそうだ。来オフの大谷争奪戦への参戦が見込まれるドジャースは今オフ“緊縮財政”を敷いてきたが、2020年のサイ・ヤング賞右腕の電撃復帰でチーム総年俸は贅沢税の基準額ギリギリに。ロサンゼルス・タイムズ紙は「ドジャースはバウアーの決断を驚いている。決断を熟考している」と今後のチーム指針で悩みが出てきていると報じている。

 バウアーは2021年7月以降メジャーの試合に登板していない。地元メディアでは来年1月6日(日本時間7日)までに解雇することが有力視されているが、「財政的な影響が出てくる。なぜなら、放出してもしなくても、今シーズンの年俸のうち2250万ドル(約29億8800万円)はドジャースが持つからだ」。元々、スター揃いのドジャース。バウアーの年俸を加えると、贅沢税課税ラインの2億3300万ドル(約309億3400万円)まで「ギリギリになる」という。

 ここまでチームは2年連続で贅沢税の課税ラインを超えており、今オフは大物FA選手を獲得せず。絶対的エースのクレイトン・カーショー、先発右腕ノア・シンダーガード、指名打者のJD・マルティネスらと単年契約にとどめるなど、大谷争奪戦に備えた動きを見せていた。だが、ここに来て高額年俸のバウアーが復帰。「来年のオフに大金を投じるプランが複雑化するかもしれない」。LAタイムズは来オフへの影響も指摘した。

「もし、贅沢税課税ラインを下回る決断をすれば、今オフ必要な戦力補強を行えない可能性がある。もし、今オフ贅沢税の課税ラインを上回った場合、来オフは課税ラインを下回る選択をする可能性が出てくる。そうすれば、(大谷と)長期契約を結べる見込みは薄くなる」

 大谷争奪戦については、同地区ライバルのジャイアンツや大富豪スティーブ・コーエンオーナー率いるメッツなどの参戦も予想されている。大谷獲りへ動くことが間違いないと言われていたドジャースの動きから目が離せなくなっていた。

(Full-Count編集部)

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