大谷翔平の争奪戦、米はどう見ている? 資金力、ラブコール…狙う4球団の“根拠”
超金満メッツは底なしの資金力で参戦、ジャッジに振られたジャイアンツも
○メッツ
底なしの資金力で、ストーブリーグの主役に躍り出た。今オフには今季のア・リーグサイヤング賞に輝いたジャスティン・バーランダーと2年8666万ドル(約115億3000万円)、ソフトバンクから海外FA権を行使した千賀滉大と5年7500万ドル(約99億8000万円)で契約合意している。総年俸やぜいたく税のラインもおかまいなしの補強で、大谷にも大金を投じてもおかしくないだろうという論調になっている。
地元放送局「SNY」のダニー・アブリアノ記者は、すでにメジャー30球団で断トツになっている総年俸が大谷獲りの“弊害”となるか、との質問に「ノー」と言い切っている。来オフには6600万ドル(約87億8000万円)が総年俸から外れる予定で、マックス・シャーザー、アダム・オッタビーノがオプトアウトを選択すれば、さらに余裕ができるという。また、有望株も育っており、浮いた資金を大谷に注ぎ込む可能性は考えられそうだ。
○ジャイアンツ
今オフの目玉だったアーロン・ジャッジとの契約合意が伝えられたが、後に誤報とわかりぬか喜びを味わった。さらにカルロス・コレアとの契約合意も報じられ、入団会見の予定まで決まっていたが、身体検査の結果で破談となってしまった今もっとも“不幸”な球団。大物を逃し続けたことで、資金的な余力を残したまま来オフを迎えそうだ。
米ラジオ局「WEEI」は、この状況を「来オフにショウヘイ・オオタニを獲得する資金を温存することができる。つまり災い転じて福となすかもしれない」と伝えている。さらにチームを3度のワールドシリーズ制覇に導いた名捕手バスター・ポージーが昨季限りで現役引退。名門球団ながらスター不在の状況となっており、「チケット売上、グッズ売上、テレビ放映権などで穴埋めすることができる」と争奪戦に参戦してくることもありそうな状況だ。
(Full-Count編集部)