エ軍の2023年はどうなる? 球団売却早ければ「大谷翔平と再契約するチャンス高まる」

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

補強はまだ…今後はリリーフと6人目の先発投手獲得の可能性

 間もなく2022年も幕を下ろす。大谷翔平投手が所属するエンゼルスにとって、9年ぶりのプレーオフ進出を目指す2023年はどのような年になるのだろうか。MLB公式サイトは「新しい年はエンゼルスに何をもたらすか?」として、エンゼルス番レット・ボリンジャー記者が「以下3つのことを思う」として注目点をあげた。

 オーナーのアート・モレノ氏が既に球団売却を検討していることを明言。チームに不透明さはあるものの、フロント陣は今オフ積極補強を続けている。そして、さらにチームを改善する時間が十分ある。まずは「(エンゼルスという)組織にとって、チーム売却は早ければ早いほうがいい」という。コミッショナーのロブ・マンフレッド氏は、ウインターミーティング中に「MLBとしてはエンゼルス売却が開幕までに完了することを望んでいる」と話した。

 複数の買収候補がすでに財務状況をMLBに提出していることは、売却プロセスにおいて大きな一歩で、「もしエンゼルスが開幕までに売却を完了できれば、二刀流スーパースターのショウヘイ・オオタニと再契約するチャンスが高まる。新オーナーがオオタニにチームを将来について売り込む時間ができるからだ」と利点をあげた。ミナシアンGMは、大谷がよく連絡をしてきて、オフのチームの補強や今後の方向性について聞いてくることを明かし「大谷がチームと関わりを持っていて、勝てるチームになるか確認しているのはいいことだ」と述べた。

 次に、補強はまだ終わっていないこと。22日(日本時間23日)には、今季シルバースラッガー賞のユーティリティ部門を初受賞したブランドン・ドルーリーを獲得したが、「まだチームには穴があり、エンゼルスは補強を続けるだろう」とみる。今後はリリーフと、6人目の先発投手を獲得する可能性を指摘した。

 さらに、WBC出場選手が多いことで、これは良いこととみられている。マイク・トラウト(米国)、大谷翔平(日本)、パトリック・サンドバル(メキシコ)、デビッド・フレッチャー(イタリア)、マックス・スタッシー(イタリア)、ザック・ワイス(イスラエル)、ハイメ・バリア(パナマ)、ルイス・レンヒーフォ(ベネズエラまたはコロンビア)が各国の暫定ロスターに入っているうえに、傘下マイナー選手も複数名出場を表明している。

 例年と違う調整などが必要となり、出場選手たちはエンゼルスのキャンプを離れることになるなどリスクもあるが、「(WBCは)選手たちがプレーオフのような雰囲気を経験できる素晴らしいイベントだ。エンゼルスの選手同士が対戦する可能性もあり、すばらしいエンターテインメントになる。WBCでオオタニがトラウトに対して投げる姿を想像してみてほしい。私にとっては(エンゼルス選手たちが多くWBCに出場することは)、リスクより利点の方が大きい」と歓迎した。

(Full-Count編集部)

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