積極補強も「上位とはかなりの差」 エンゼルス、悲願POへ欠かせぬ“次なる一手”

エンゼルス・大谷翔平(左)とマイク・トラウト【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平(左)とマイク・トラウト【写真:ロイター】

大谷&トラウトを支える「適切な脇役をそろえれば成功を収める」

 大谷翔平投手が所属するエンゼルスは今オフ、積極補強を行っている。MLB公式のアンソニー・カストロビンス記者が「このオフ良くなった11チーム」をあげ、プレーオフ進出の可能性を探った。

 元々一流だったが、さらに一流となったのが、メッツ、フィリーズ、ヤンキースの3チーム。良いチームから素晴らしいチームへと変貌したのが、パドレス、カージナルス、ガーディアンズ、ブルージェイズ、マリナーズの6チームだった。さらにプレーオフ圏外から圏内へ? とされたのがカブス、レンジャーズ、エンゼルスの3チームだ。

 エンゼルスについては「今オフ様々な補強を行っており、全体的に興味深い。昨年すでに予想以上の結果を残した先発ローテに左腕タイラー・アンダーソンを加えたことは素晴らしい」と分析した。

 打線もハンター・レンフロー、ジオ・ウルシェラ、ブランドン・ドルーリーが続々加入し、層はかなり厚くなった。救援陣もカルロス・エステベスを獲得。「かなり良くなったように見える。ここまで派手な補強はないし、ア・リーグ西地区の上位とはかなりの差があるが、ショウヘイ・オオタニとマイク・トラウトという球界最高のスターたちを擁するため、(彼らを支える)適切な脇役をそろえれば成功を収める(ポストシーズン進出を果たす)ことができるだろう」とみた。

 なお同じア・リーグ西地区でエンゼルスと同評価だったレンジャーズは、ジェイコブ・デグロムの加入が大きい。昨オフは二遊間に5億ドル(約663億2600万円)を注ぎ込みながら一昨年より僅か8勝しか増やせず、そのうえ13試合負け越して終わった。しかし今年、デグロムだけでなく左腕のアンドリュー・ヒーニー、ローテーションの層を改善するジェイク・オドリッジを獲得。「この後もインパクトのある打者を加えたいが、先発防御率がMLB25位だったことを考えると、(怪我をしていない時は)球界で最も(打者を)圧倒できる先発投手(のデグロム)を獲得できことで、チームは大きく改善したといえる」と述べた。

 またマリナーズについては「大物FA選手を獲得せず、ファンをイラつかせてはいるが、トレードで獲得したテオスカー・ヘルナンデスは左翼、右翼を強化する存在になる」。ヘルナンデスの今季のWARは2.8で、移籍したミッチ・ハニガーが1.4と比べると随分いい。今季の二塁手のWARがMLB23位の-1.3だったことを考えると、WAR3.1のコルテン・ウォンの獲得も戦力アップとなっており「選手の顔ぶれでは(同地区の)アストロズがマリナーズより上なので、ファンが大物の補強を望んでいるのは分かるが、現段階でもマリナーズ(の補強は)特筆に値する」といった理由から、素晴らしいチームへ変貌を遂げたと評価された。

(Full-Count編集部)

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