5か月で5度目の戦力外食らった「犠牲者」 13億円選手に弾き出された“残酷物語”

オリオールズ時代のジェイク・リード【写真:Getty Images】
オリオールズ時代のジェイク・リード【写真:Getty Images】

今季3球団で投げたジェイク・リードは5か月間で5度のDFAに

 ドジャースは29日(日本時間30日)、レッドソックスからFAとなった指名打者JD・マルティネスと1年1000万ドル(約13億5000万円)の条件で契約に合意したと発表した。その選手枠を作るため、DFA(事実上の戦力外)を通告されたのが右腕のジェイク・リードだ。実にこの5か月で5度目の戦力外に、米国のメディアからは「ロースターの犠牲者」との同情の声が上がっている。

 リードは今季、メジャー3チームで計18試合に投げ2勝0敗、防御率7.02の中継ぎ投手。ただ2022年は移籍を繰り返す1年となった。メッツで開幕を迎えたものの、3Aシラキュースとの行き来を繰り返しながら7月にDFA。ウェーバーにかかったところをドジャースが拾った。ところが9月に2度目のDFA。今度はオリオールズに拾われ移籍した。

 今季3チーム目ではメジャー8試合に投げたものの、閉幕後の10月に放出、レッドソックスに移った。さらに11月にはそこもDFAとなり、ドジャースに戻っていた。

 米メディア「SBネーション」のエリック・スティーブン記者は自身のツイッターで「ロースタ―の犠牲者は、ジェイク・リード。彼は5か月間で5度目のDFAを食らった」と同情の声を上げた。さらに「The Sporting Tribune」でドジャースについて書くブレイク・ハリス記者は「DFAのフランチャイズレコード(球団記録)が何なのかわからないが、ジェイク・リードがその記録を保持しているか、または(たとえ球団記録ではなくても)、彼はそれに近いはずだ」とこの移籍の“記録性”を指摘する。

 さらに米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」は「リードは再びDFAとなったが、彼は残念ながらそれに慣れてきただろう」とまで。リードは来年、どこのユニホームを着て投げているだろうか。

(Full-Count編集部)

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