侍Jは失敗から学べ!! ブルペンに揃えたい“専門職”…評論家は育成出身右腕を激推し

「大勢の変則投法は抑えとして面白い」二刀流のジョーカーも必要

 侍ジャパンの命運を握るかもしれない“リリーフ枠”に、野口氏は「ヤクルトの清水昇、阪神の湯浅京己、岩崎優、そして僕がイチオシしたいのが、オリックスの宇田川優希」と名前を挙げた。宇田川は育成選手出身で、2022年7月に支配下登録を勝ち取ったばかりだが、日本シリーズで最速159キロのストレートと落差の大きいフォークで快刀乱麻の投球を演じ、一躍株を上げた。「宇田川を選出すれば、WBCで大ブレークする気がします。チームに戻った時には、クローザーを任されるくらいになっているかもしれません」と野口氏は言う。

“クローザー枠”には、巨人・大勢、広島・栗林良吏、楽天・松井。「特に大勢の球威とサイドスロー気味の変則投法は、外国の打者が嫌がるでしょうから、クローザーとして面白いと思います」と指摘する。

 また、「いざという時にリリーフでも先発でも使える“ジョーカー”を、1枚は持っておきたい。オリックスの宮城大弥は器用なので、こなせると思います」とも。その“ジョーカー枠”として、2021年の東京五輪で金メダル獲得の功労者となった日本ハム・伊藤大海、普段は先発専門ながら抜群の球威と高い奪三振率を誇る中日・高橋宏斗を、候補として挙げた。

 ただでさえ継投は難しい。球数制限など不透明なファクターも多い中で、栗山英樹監督ら侍ジャパン首脳陣はどんな手腕を見せてくれるだろうか。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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