吉田正尚の117億円契約が韓国最高打者の“追い風”に…今オフメジャー挑戦、条件は?

KBOリーグで昨季リーグMVPに輝いたイ・ジョンフ【写真:Getty Images】
KBOリーグで昨季リーグMVPに輝いたイ・ジョンフ【写真:Getty Images】

元中日イ・ジョンボムの息子、イ・ジョンフの今オフメジャー挑戦を球団が許可

 韓国プロ野球・KBOリーグで昨季リーグMVPに輝いたイ・ジョンフ外野手の今季終了後のポスティングを、所属するキウムが2日認めた。韓国各メディアが伝えている。韓国最強打者のメジャーリーグ挑戦が具体的に動き始めたことで、気になるのは手にする契約だ。韓国メディアは、総額9000万ドル(約117億円)という巨額でオリックスからレッドソックスに移籍する吉田正尚外野手の例を挙げ「肯定的な信号だ」と年俸の高騰を予測している。

 KBO出身の野手が、ポスティングでメジャー進出した際の契約は、キム・ハソン(パドレス)の4年2800万ドル(約36億円)が過去最高だ。韓国メディア「OSEN」は、「イ・ジョンフと似たスタイルの吉田が、9000万ドルの巨額を得るのは肯定的な信号だ」とし、吉田の巨額契約が追い風になる可能性を指摘している。

 イ・ジョンフは昨季KBOリーグで打率.349、119打点の2冠王。本塁打も自己最多の23本で、リーグ5位タイにつけた。通算打率は.342で、3000打数以上で韓国プロ野球史上最高。通算の出塁率も.407に及ぶ。昨季は66個の四球を選ぶ一方で、三振が32個しかなかった。高い出塁能力は、吉田に似た長所だ。

 記事によれば、イ・ジョンフは「鈴木(誠也)選手は守備まで優れている一方、吉田選手は比較すると守備と肩が弱いと言える。それでも、アジア圏の選手がいい契約で、米国に行くことに意味があると思う。私もシーズンが終わって、良い契約をもらえるように準備する」と話したという。

 さらに記事は、イ・ジョンフが吉田や鈴木より優れている点として「年齢」を挙げる。「来年も満26歳にすぎない。鈴木は満28歳、吉田は満30歳となる年にメジャーリーグ挑戦した」と紹介し「身体能力が重要なメジャーでは、年齢が選手を判断する主要な尺度の1つ。キム・ハソンが2800万ドルを得たのも、当時25歳にすぎなかった年齢が大きく作用した」としている。

 中日でプレーしたイ・ジョンボム氏の息子としても知られるイ・ジョンフ。来オフにはどんな“値札”がつくことになるのだろうか。3月に行われるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での代表入りも確実で、ここでの働きも試金石となりそうだ。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY