「なぜ日本はいい選手が」 韓国危機感…かつてマウンド国旗立ても薄れる“ライバル心”

韓国投手陣はキム・グァンヒョンらベテラン勢が中心

 3月のWBCに臨む韓国代表には史上初の韓国系選手としてトミー・エドマン(カージナルス)が参戦。元中日のイ・ジョンボム氏の息子で来オフのメジャー挑戦を目指すイ・ジョンフ(キウム)に注目されるが、投手では左肘手術から復活を目指すリュ・ヒョンジン(ブルージェイズ)、韓国2冠の23歳アン・ウジン(キウム)がロースターを外れた。投手の中心メンバーは元カージナルスのキム・グァンヒョン(SSG)、元レンジャーズのヤン・ヒョンジョン(KIA)らベテラン勢……。ジェホ記者は嘆き節だ。

「韓国では一番いい投手がリュ・ヒョンジンにキム・グァンヒョンのまま。若手が彼らを抜けない。それが韓国野球の問題点だと思う」

 韓国代表は2006年、2009年大会で侍ジャパンに勝利した際にマウンドに国旗を立て、世界中で物議を醸した。それほどライバル心を持って隣国決戦に臨んでいたが、今は違うという。「若い選手はあまり日韓戦のプレッシャーを感じていないように思う。彼らはライバル関係の重みを感じていないようだ。競い合うことは好きだけれどね」。

 侍ジャパンと韓国は同じプールBに所属。1次ラウンド、3月10日に東京ドームで激突する。ジェホ記者は日本野球の印象について、「スモールベースボールから組織野球まで、非常によく組織されている。その上、パワー(長打力)もあってヒットも狙える。いいチームだ」と語った。どのようなバトルが繰り広げられるのだろうか。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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