240億円の大砲がわずか5発、故障だらけの185億円男…「不良債権」寸前から再起なるか

ロッキーズのクリス・ブライアント【写真:Getty Images】
ロッキーズのクリス・ブライアント【写真:Getty Images】

打高のロッキーズに移籍したブライアントはまさかの「超低空飛行」

 大型契約を結んだものの、チームの期待に沿った働きができないと「不良債権」と呼ばれがちだ。MLB公式サイトは「フレッシュなスタートを切りたい選手9選」として、昨季新契約を結びながら、スタートにつまずいた選手を紹介している。

 まず名前が挙がっているのは、昨オフにジャイアンツからロッキーズに7年1億8200万ドル(約240億1500万円)という巨額の契約で移籍したクリス・ブライアントだ。記事は「チームの中軸を担うビッグネーム・スラッガーになると期待されたが、少なくとも2022年はそうはいかなかった。ロッキーズでの1年目は2度怪我をし、42試合の出場にとどまった」と紹介。超打高のデンバーを本拠地としながら5本塁打に終わったのを糾弾している。新人王、MVP経験のあるスラッガーは復活できるだろうか。

 次に、そのロッキーズからレッドソックスへ移籍したトレバー・ストーリーだ。6年1億4000万ドル(約184億7300万円)の契約を結んだものの、92試合で打率.238に終わり「スロースタートで、5月15日(日本時間16日)の段階でも打率は.200に届かず、HRは1本、OPSは.562だった。その後10試合で8HRという驚異的な時期もあったが、手首とかかとの怪我に苦しみ後半戦はわずか13試合の出場に終わった」と紹介されている。

 またメッツからタイガースに移籍したハビアー・バエスは、初めてのア・リーグで144試合に出場したものの打率.238と低調な成績に終わった。記事では「6月15日(同16日)時点で打率は.190、OPS.は524だった。新しいチームとリーグに適応できなかったことが序盤苦しんだ要因だとしたら、2023年はバエスらしいプレーに期待できそうだ」と、リーグに慣れた今季の浮上を予測している。

 他に、5年総額1億ドル(約131億9500万円)でフィリーズ入りしたニック・カステヤノスはワールドシリーズまで進出したチームで「本来の調子を出せずにシーズンを終えた」と評されている。2021年にレッズで残した打率.308、38本塁打から昨季は.263、13本塁打まで成績を落としている。

(Full-Count編集部)

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