侍ジャパンより「キューバ応援しちゃいそう」 起こり得る“中日逆転現象”の皮肉

中日のライデル・マルティネス(左)とジャリエル・ロドリゲス【写真:荒川祐史】
中日のライデル・マルティネス(左)とジャリエル・ロドリゲス【写真:荒川祐史】

キューバの予備ロースター50人のうち、中日ゆかりの選手が6人

 3月に開催される「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」のキューバ代表候補に、中日ファンがそわそわし始めている。6日(日本時間7日)にキューバ野球協会(FCB)が発表した予備ロースターでは、実に中日所属の選手が5人もメンバー入り。SNS上では「日本代表よりキューバ代表の方が中日の選手多そう」との声も漏れている。

 発表された最終候補50人の中には、NPBの助っ人がズラリ。特に脈々とキューバとの強いパイプを持つ中日とゆかりのある選手が目立った。2022年シーズンに最多セーブを獲得したライデル・マルティネスや最優秀中継ぎのジャリエル・ロドリゲス投手は侍ジャパンにとっても大きな脅威に。ほかにフランク・アルバレス投手やギジェルモ・ガルシア外野手、ペドロ・レビーラ内野手が名を連ねた。

 さらに、2022年まで中日に在籍した日本ハムのアリエル・マルティネスも内野手でメンバー入り。最終的には30人に絞られることにはなるが、ファンは「キューバ代表に中日さんの育成が多数含まれててここのパイプ太すぎ」とあらためて注目していた。2月の沖縄キャンプでは中日とキューバの練習試合も組まれている。

 ただ、日本にとっては少し複雑な声も。日本時間6日に発表された侍ジャパンの一部メンバー12人の中では、まだ中日勢はゼロ。昨年11月に行われた強化試合でメンバー入りしたのは高橋宏斗投手だけだった。2021年の東京五輪ではエース大野雄大投手が金メダルに貢献した。

 最終メンバー次第では、侍ジャパンよりキューバの方が中日選手が多くなる可能性も。喜ばしい反面、複雑な気持ちもあるようで、ツイッター上では「中日から侍ジャパン出なかったらキューバ応援しちゃいそうなぐらい中日やな」「WBC、中日ファンとしては大人しくキューバを応援するかもしれない」などのコメントが並んでいた。

(Full-Count編集部)

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