日の丸背負った3年後…プロで分かれた明暗 すでに引退の右腕、WBC代表入りの剛腕も

2019年U-18代表の林優樹、佐々木朗希、浅田将汰(左から)【写真:清水しんや、荒川祐史】
2019年U-18代表の林優樹、佐々木朗希、浅田将汰(左から)【写真:清水しんや、荒川祐史】

浅田将汰は引退、水上桂は育成契約…東京六大学にドラフト候補2選手

 ロッテ・佐々木朗希投手の「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」出場が決まった。6日に先行発表された12人に名を連ねた21歳は、3年半前の2019年夏、侍ジャパンU-18の一員として「第29回WBSC U-18ベースボールワールドカップ」に出場していた。では当時のメンバーは今、どのような立ち位置にあるのか。「現在地」を見ていきたい。

 佐々木朗とともに1軍で実績を残しているのはオリックス・宮城大弥投手や阪神・西純矢投手。野手ではDeNA・森敬斗内野手が昨季61試合に出場。中日・石川昂弥内野手は故障で途中離脱するも37試合に出場した。2人ともレギュラー獲りが期待される。昨季1登板のヤクルト・奥川恭伸投手も復活を期している。

 一方、DeNAに7位で入団した浅田将汰投手は昨季限りでユニホームを脱いだ。3年間で1軍登板なし。昨季は2軍で0勝6敗、防御率11.92に終わった。オフに戦力外通告を受け、現役引退を決断した。楽天7位の水上桂捕手は今季から育成選手に。3年間1軍出場機会がなく、背番号「022」で再出発する。

 社会人を経て今季プロの世界に飛び込んだのが、昨年ドラフト6位の楽天・林優樹投手。滋賀・近江高時代に甲子園を沸かせた左腕は、西濃運輸で過ごした3年間で成長を遂げた。高校時代から球速は15キロ増し、最速147キロに。活躍が注目される。

 今秋のドラフト候補として名前があがるのが立大・池田陽佑投手と早大・熊田任洋内野手。池田は智弁和歌山2年時の選抜大会で準優勝、3年夏の全国選手権では奥川と投げ合った。東京六大学通算6勝をマークしている。二遊間をこなす熊田は愛知・東邦高で中日・石川らと選抜大会優勝を経験。昨秋のリーグ戦では打率.342、3本塁打をマークしている。

 再び日の丸のユニホームに袖を通す「令和の怪物」、育成で再出発を期す捕手、プロの世界に身を投じる左腕、学生最後のシーズンに臨むドラフト候補ら現在地は様々。2023年は彼らにとってどんな1年になるだろうか。

(Full-Count編集部)

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