450億円問題児は不良債権に落ちぶれるのか ヤ軍“硝子の大砲”も「違いを生める」

パドレスのフェルナンド・タティスJr.(左)とヤンキースのジャンカルロ・スタントン【写真:Getty Images】
パドレスのフェルナンド・タティスJr.(左)とヤンキースのジャンカルロ・スタントン【写真:Getty Images】

故障がちデグロムも「ポストシーズン返り咲きを大いに助けるはずだ」

 チーム躍進のヒーローか、不良債権に落ちぶれるのか。MLB公式サイトは「2023年健康が鍵となる12選手」を特集し、ヤンキースのジャンカルロ・スタントン外野手、パドレスのフェルナンド・タティスJr.内野手をピックアップ。「チームで大きな違いを生む能力を持つ選手たちだ」と注目している。

 マーリンズ時代の2017年に59本塁打を放ったスタントンも、ヤンキースへ移籍した2018年以降は故障がち。昨季は5度目の選出となったオールスター戦でMVPにも選ばれたが、後半戦は打率.151、7本塁打と振るわず。MLB公式サイトは「主な要因は1か月欠場することになった左アキレス腱の怪我だった」と指摘した。

 チームは新たな外野手の獲得が指摘されている。「フルタイムのDHに近い役割になれるはずで、これは本人にとって朗報。去年ジャッジ1人に頼ることが多すぎたヤンキース打線にとって、スタントンが怪我なく過ごすことは非常に大きな要素になるだろう」。通算378本塁打を誇る硝子のスラッガーの奮起を期待した。

 タティスJr.は2021年2月に14年総額3億4000万ドル(約450億円)で契約延長。同年に42本塁打で本塁打王。スターダムを駆け上がったが、「はるか昔のことに思える」とMLB公式サイト。昨季は開幕前にバイク事故で左手首を手術。復帰間近に迫っていた8月中旬に禁止薬物検査に引っかかり80試合出場停止の罰を受けた。

 オフに強打の遊撃手としてザンダー・ボガーツを獲得。タティスJr.について、「おそらく外野手起用になるだろう」と指摘した上で、高い期待を込めた。「昨季はタティスJr.なしでリーグ優勝決定シリーズまで駒を進めた。タティスJr.が優勝トロフィーを取り戻すための決め手となるのか? 彼が出場停止処分から復帰した後、怪我なく過ごせるかにかかっているだろう」。怪我さえなければ、チーム巻き返しのキーマンとなりそうだ。

 その他にはレンジャーズへ加入したジェイコブ・デグロム投手らが取り上げられた。デグロムについては「近代メジャーにおいて最も偉大な投手の1人」と評価。ここ最近は故障に泣かされており、「年間30先発以上に届けば、レンジャーズのポストシーズン返り咲きを大いに助けるはずだ」と報じている。

(Full-Count編集部)

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