メジャーで“夢破れ”日本復帰は成功する? 2年で戦力外といきなり最多勝の「明暗」

山口俊、有原航平、和田毅(左から)【写真:荒川祐史、Getty Images】
山口俊、有原航平、和田毅(左から)【写真:荒川祐史、Getty Images】

メジャーでの2年間は3勝に終わった有原航平が日本復帰

 ソフトバンクは10日、レンジャーズ傘下でのプレーを最後にFAとなっていた有原航平投手の獲得を発表した。有原は2020年まで日本ハムでプレーし、6年間で60勝を挙げたものの、メジャーでは右肩の手術もあり2年間で15試合登板、3勝7敗で防御率7.57にとどまった。2度目のNPB生活ではどんな成績を残すのか。ここではメジャーで夢破れて日本に戻った投手の「その後」を振り返る。

 記憶に新しいのは山口俊投手だ。2019年に巨人で15勝を挙げ最多勝。するとポスティングシステムを利用し、ブルージェイズへ移籍した。2020年はリリーフで17試合に登板し2勝4敗1ホールド、防御率8.06。翌年はキャンプ直前に事実上の戦力外とされ、ジャイアンツへ移籍した。3Aで5試合に投げ防御率6.17という不振で、6月には日本復帰を決断。巨人へ戻った。

 巨人ではその年、全て先発で15試合に登板し2勝8敗。さらに今季は1試合登板に終わり、オフには戦力外となった。現役続行へ意欲を見せているものの、まだ新天地は決まっていない。

 古くは井川慶投手がいた。阪神で活躍した左腕は2006年オフに名門ヤンキース入り。ただメジャーでは2007年からの2年間で16試合に投げ2勝4敗、防御率6.66に終わり、その後は3Aで好投してもメジャー昇格が叶わない“飼い殺し”状態から2012年にオリックスで日本球界に復帰した。ただここでも3年間で7勝12敗に終わり、完全復活は果たせなかった。

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