メジャーで“夢破れ”日本復帰は成功する? 2年で戦力外といきなり最多勝の「明暗」
楽天を初のCSへ導いた右腕も元メジャー、藤川や和田は再び活躍
日本復帰後、みごとにチームの力となった選手もいる。2007年のオフに楽天からFA宣言した福盛和男投手は、2008年レンジャーズでは4試合で勝敗はなし、防御率20.25という成績にとどまった。翌年はマイナーで開幕し、日本でのプレーを望んで6月には退団。古巣・楽天に復帰した。するとクローザーとして活躍。7勝1敗10セーブの成績で、チームのクライマックスシリーズ初進出に貢献した。
2012年オフに阪神からFAとなり、カブスへ移籍した藤川球児投手は、メジャーでは故障者リスト入りを繰り返し3年間で29試合登板、1勝1敗2セーブで防御率5.74に終わった。四国ILの高知を経て2016年に阪神へ復帰すると、そこから5年間現役を続け計220試合に登板。再びセットアッパーやクローザーを務めた。
今季も現役を続けるソフトバンクの和田毅投手は、2011年オフにFA権を行使しオリオールズへ移籍。ただ左肘のトミー・ジョン手術を受け、2年間メジャー昇格なくFAとなった。移籍したカブスでは2年間で5勝5敗。その後2016年にソフトバンクへ復帰すると、15勝を挙げ2度目の最多勝を獲得。41歳で迎えた昨季も7勝を挙げ、先発ローテーションの一角を占めている。早大の後輩にあたり、チームメートとなる有原にはよきお手本だ。
(Full-Count編集部)