「適任者が見当たらない」源田か坂本か… 専門家も頭を悩ませる侍ジャパンの遊撃

西武・源田壮亮(左)と巨人・坂本勇人【写真:荒川祐史】
西武・源田壮亮(左)と巨人・坂本勇人【写真:荒川祐史】

国際大会経験豊富な坂本か、守備職人の源田か…

 侍ジャパンの遊撃は誰が適任なのか? 3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向け「Full-Count編集部」ではOBや、野球評論家に侍ジャパンの予想スタメンを組んでもらった。今回はその中で「遊撃」に焦点を当ててみたい。

 専門家の中では、西武・源田壮亮、巨人・坂本勇人の2人で意見が割れた。源田は5年連続でゴールデン・グラブ賞を受賞し、“たまらん”守備が魅力の一方、打撃面では力強さに欠ける。東京五輪でもチームを引っ張るなど国際大会の経験が豊富な坂本は、昨季は故障もあり公式戦出場は83試合にとどまった。しかし、ここまで積み上げてきた実績は十分だ。

 巨人OBの篠塚和典氏と岡崎郁氏、阪神や横浜などでプレーした野口寿浩氏は、センターラインの守備力を重視し、源田を選出した。特に岡崎氏は「野球は守備力。ゴールデングラブ賞の選手を選んだ方がいいと思います。セカンドとショートは絶対に守備ですよ」と理由を語る。

 2009年のWBC第2回大会では日本代表チーフスコアラーとして優勝に貢献した三井康浩氏も源田を推す。守備と走力を買い、打順も1番に据える。

 一方、ヤクルトなどで名手として活躍した飯田哲也氏は坂本勇人を「2番・遊撃」と予想。「外野は吉田正尚、鈴木誠也や近藤健介ら実に豊富で、ポジションが足りないくらいです。対照的に問題はショート、打順で言えば2番。適任者が見当たりません」と頭を悩ませながらも、東京五輪の全5試合で「2番・遊撃」のスポットを務めた坂本を選んだ。

 優勝した過去の大会を振り返ると、第1回大会では川崎宗則が「1番・遊撃」、第2回大会では中島裕之が「2番・遊撃」に座りチームを優勝に導いている。6日に発表された先行メンバー12選手の中には、源田の名前はあったものの、坂本の名前はなかった。ただ、背番号「6」は空いており、坂本の選出を予想する声もある。間違いなくキーポジションとなるであろう遊撃に、栗山英樹監督は誰を据えるだろうか。

(Full-Count編集部)

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