大谷翔平獲得へ…ヤ軍が抱える“ジレンマ” 2027年まで続く373億円契約が障壁に

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

大谷とDHで被るスタントンは2027年まで契約が残る

 今オフにFAとなるエンゼルスの大谷翔平投手。その去就は早くも注目されているが、名門ヤンキースが獲得に動く可能性はあるのだろうか。ニューヨークの地元紙「デイリー・ニューズ」は「ヤンキースのファンが獲得を夢見る、もうすぐFAになるスター」の1人に大谷を挙げているが、DHを務めるジャンカルロ・スタントンとの契約が2028年まで残っていることなどから、獲得に乗り出す可能性は低いだろうとしている。

 大谷は今季終了後、「MLBで最大となる契約を結ぶことになるだろう」と記事は予測。誰もが知りたいことは「トップ5の投球とエリートレベルで打撃ができる選手がどんな金額を得るかということだろう」とした上で「ヤンキースにとっては手が届かない金額だろう」と指摘している。

 大富豪のスティーブ・コーエン氏がオーナーを務めるメッツを「阻むものは何もないように見える」と評し、ドジャースは「年俸総額をぜいたく税ライン以下に抑え、ペナルティの税率をリセットしようとしている」と記事は解説。大谷にとって「理に叶っている球団が他(ヤンキース以外)にある」と述べている。

 さらに、DHを務めるスタントンの存在が“障害”になるとも。2014年オフに当時所属していたマーリンズと結んだ13年総額3億2500万ドル(当時で約373億7500万円)の超大型契約はヤンキースに引き継がれ、2027年(2028年は球団オプション)まで残っている。この事実が「ヤンキースがオオタニの獲得に本格的に乗り出すことをより難しくさせるだろう」と解説している。

(Full-Count編集部)

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