ドラ1外野手は戦力外、わずか1年で引退も… 大谷&藤浪擁した2012年U-18の現在地

アスレチックスと合意が報じられた藤浪晋太郎(左)とエンゼルス・大谷翔平【写真:荒川祐史、ロイター】
アスレチックスと合意が報じられた藤浪晋太郎(左)とエンゼルス・大谷翔平【写真:荒川祐史、ロイター】

大谷、藤浪、森らを擁するも世界選手権では6位

 阪神からポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指していた藤浪晋太郎投手が、アスレチックスと1年契約で合意した。1994年生まれの世代からは、大谷翔平投手、鈴木誠也外野手に続き3人目となる日本育ちのメジャーリーガーだ。彼らが高校3年生だった2012年のU-18日本代表では、大谷と藤浪が“共闘”した。韓国・ソウルで行われた「第25回IBAF 18U世界野球選手権大会」で日本は6位に終わったものの、後にプロ入りした選手も数多く名を連ねていた。

 投手陣には、大谷、藤浪と並んで「高校BIG3」と注目された濱田達郎(愛工大名電)もいた。ドラフト2位で中日に入団するも、通算5勝に終わり昨年戦力外通告を受けた。岡野祐一郎投手(聖光学院)も青学大、東芝を経て2019年ドラフト3位で中日入りした。

 捕手は3選手全員がプロ入りしている。田村龍弘(光星学院)、当時2年だった森友哉(大阪桐蔭)は高卒でプロへ。中道勝士(智弁学園)は明大を経て育成でオリックス入りも、難病の「潰瘍性大腸炎」を患った影響もあり1年で戦力外通告を受けた。

 その他の野手では、光星学院の主砲だった北條史也が阪神にドラフト2位で入団した。1軍出場は2016年の122試合が最多で、徐々に出場数を減らしている。ともにプロの道を歩んできた藤浪のMLB挑戦に、奮起したいところだ。高橋大樹(龍谷大平安)はドラフト1位で広島入団も、2021年オフに戦力外通告を受けて引退した。

 代表に選ばれなかったメンバーの中には、鈴木や後にプロ入りした柳裕也(中日)、佐野恵太(DeNA)、大山悠輔、近本光司(共に阪神)らプロで実績を残す選手たちもいた。3選手がメジャー入りという大物揃いの世代。今後の活躍にも注目していきたい。

(Full-Count編集部)

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