殿堂入りに届かなかった主な候補者は? バースの盟友、掛布雅之氏は14票及ばず

元阪神・掛布雅之氏【写真:荒川祐史】
元阪神・掛布雅之氏【写真:荒川祐史】

掛布雅之、黒田博樹、川相昌弘といった名選手がわずかに足りず

 野球殿堂博物館は13日、今年度に「野球殿堂」入りする3人を発表した。競技者表彰委員会・プレーヤー表彰からはアレックス・ラミレス氏(元DeNA)、エキスパート表彰からはランディ・バース氏(元阪神)、特別表彰委員会から古関裕而氏が選出された。一方で、わずかに及ばなかった候補者にも注目したい。

 プレーヤー表彰とエキスパート表彰は記者投票で行われるため、毎年わずかに票が足りず、野球人最高の栄誉に手が届かない名選手が出る。今年の場合は、ついに殿堂入りを果たしたバース氏と、名コンビで活躍を見せた掛布雅之氏(元阪神)が涙をのんだ。

 エキスパート表彰の有効投票数は154票、うち75%の116票を集めれば殿堂入りとなる仕組みだ。今回バース氏は78.6%にあたる121票を集めた。次点が掛布氏で102票。投票率は66.2%だった。1985年に阪神が日本一となった際には3、4番として打線に並んだ2人だが、今回は明暗が分かれた。この部門の3位は阪急の主砲として活躍した長池徳士氏で71票。バース氏、掛布氏のマッチレースと言ってよかった。

 またプレーヤー表彰では、有効投票数が355票、うち75%の267票を集める必要があった。殿堂入りを果たしたラミレス氏は81.7%に当たる290票を集めた。次点は、NPB史上最多の3021試合に出場した谷繁元信氏で253票(71.3%)。14票たりなかった。200票以上集めた候補者にはほかに広島やメジャーで投げた黒田博樹氏が245票(69.0%)、バントの名手として鳴らした川相昌弘氏(元巨人)が217票(61.1%)となっている。

(Full-Count編集部)

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