村上宗隆をうらやむ韓国…WBC代表の“おじさん化”を懸念「世代交代の厳しい現実」

WBC韓国代表のパク・ビョンホ【写真:Getty Images】
WBC韓国代表のパク・ビョンホ【写真:Getty Images】

韓国代表の4番候補、パク・ビョンホは36歳

 3月に行われるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向け、各国が準備を進めている。1次ラウンドのプールBで日本のライバルとなりそうな韓国は、すでに30人の代表メンバーを発表した。ただ、韓国では代表選手の高齢化に不安の声が上がっている。韓国紙「スポーツ朝鮮」は、日本の4番に座ると予想される村上宗隆内野手(ヤクルト)がまだ22歳だという事実と対比し「世代交代の厳しい現実」という記事を掲載している。

 記事は、今季韓国プロ野球で35本塁打を放ちキングとなり、初のWBC代表にも名を連ねたパク・ビョンホ内野手(KT)と村上について「2人は韓日のプロ野球を代表するホームラン打者であり、有力な代表チームの『4番打者候補』だ。。3月に行われるWBCでは、攻撃の中枢的な役割を果たさなければならない」と指摘している。

 ただ、2人の大きな違いが年齢だ。パク・ビョンホはかつてメジャーのツインズでもプレーした36歳。今季は韓国プロで6度目の本塁打王に輝いた。「全盛期を過ぎたという評価を一蹴した」と、FA移籍した新天地での“復活”を称える。一方で村上との年齢差は14歳あり「プロ18年目のホームラン王と、5年目のホームラン王。両選手が韓日代表チームの世代交代の現況を、象徴しているようだ」とも伝えている。

「2人の年齢差は14年だ。(韓国は)30代後半の打者が、まだ本塁打でリーグ1位で、代表チームの4番だ」と続ける記事は、昨季の韓国プロ野球で30本以上の本塁打を放ったのがたった1人だったと指摘。20本以上を放った20代の打者も、来オフのメジャー挑戦が注目されるイ・ジョンフ(キウム)しかいない。

 記事は最後に、日本がすでに発表した12人の代表選手中、村上と戸郷翔征投手(巨人)が2000年生まれ、佐々木朗希投手(ロッテ)が2001年生まれという事実を伝えている。さらに韓国代表の現状を「投手陣は20代前半から中盤の選手が選出され、一定の世代交代を果たしているが、野手は30代のベテランが依然として主力だ。20代ではイ・ジョンフとキム・ハソン(パドレス)だけが目立つ。韓国野球の未来、国際競争力を憂慮する部分だ」とした。

(Full-Count編集部)

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