開幕投手はFA移籍も戦力外→引退…残るは2人 初CS進出から7年で消えゆくDeNA戦士

DeNAは2016年に初のCS進出を決めた【写真:荒川祐史】
DeNAは2016年に初のCS進出を決めた【写真:荒川祐史】

2016年3月25日の広島との開幕戦は井納が大役を務めた

 昨季2位に終わったDeNAは今季、1998年以来25年ぶりのリーグ優勝を目指す。2012年に球団名がDeNAベイスターズとなってから、初めてクライマックスシリーズ(CS)進出を決めたのが2016年。当時のメンバーを見てみると、その多くがすでにチームを去っている。

 球団の歴史を変えた2016年の始まりとなった、3月25日広島戦のスタメンを見てみる。9人中、今も在籍しているのは「7番・二塁」の柴田竜拓と「8番・捕手」の戸柱恭孝だけだ。2人はともに2015年ドラフト組。ルーキーイヤーながら開幕スタメンをつかんだ。

 不動の「4番・左翼」だった筒香嘉智は2020年から海を渡った。その前後を固めていたのは助っ人勢。「3番・一塁」のホセ・ロペスはNPB8年間で1001安打の実績を残し、2020年限りで退団した。加入1年目だったジェイミー・ロマックが「5番・右翼」だったが、30試合出場で打率.113、0本塁打、2打点と低迷しわずか1年でチームを去った。

 この年141試合に出場した倉本寿彦が「6番・遊撃」を担った。翌2017年も143試合出場で日本シリーズ出場に貢献したが、年々出場機会を減らして2022年限りで戦力外となり、まだ去就は発表されていない。「1番・三塁」の白崎浩之は2018年途中にオリックスにトレード移籍。2020年限りで戦力外となると独立リーグ・九州アジアリーグの大分B-リングスでプレーし、2022年限りで現役を引退。西武のアカデミーコーチに就任した。

「2番・中堅」の荒波翔は2018年限りで戦力外になるとメキシカンリーグに挑戦し、2019年に現役を引退。開幕投手の大役を担い7回3安打無失点で白星をあげた井納翔一は2021年にFAで巨人に移籍するも、2年間でわずか1勝に終わって2022年限りで戦力外となり、現役生活を終えた。

 7年の時が経ち、当然世代交代の波は訪れる。若手の活躍はチームの浮上に必須だが、ベテランたちの意地も見どころだ。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY