侍J栗山監督、千賀招集の可能性探る「話はしている」 最終メンバーから2度入れ替え可能

東村山税務署を訪れた侍ジャパン・栗山英樹監督【写真:宮脇広久】
東村山税務署を訪れた侍ジャパン・栗山英樹監督【写真:宮脇広久】

大谷ルール採用の見通しも「エンゼルスと話し合いを進めないと」

 侍ジャパンの栗山英樹監督は17日、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)について、最終メンバーは30人だが、準々決勝ラウンド前と決勝ラウンド前の2度、選手の入れ替えが可能なルールを踏まえ、「(入れ替え候補を含めて)50人くらいで戦う意識で臨みたい」と強調した。

 最終メンバー30人のうち、エンゼルス・大谷翔平投手、パドレス・ダルビッシュ有投手、ヤクルト・村上宗隆内野手ら12人は既に発表済み。残りの顔ぶれも内定したが、必ずしも30人限りではない。栗山監督によると、東京ドームでの1次ラウンド(3月9~13日)4試合を勝ち抜けば、準々決勝(3月16日=東京ドーム)前と、準決勝(3月19日もしくは20日=米国)前の2度、投手は人数に限りはあるものの入れ替え可能。野手も、怪我人が出た場合は入れ替えることができるという。

 例えば、メジャー移籍1年目のメッツ・千賀滉大投手は、新しい環境に慣れ、新しいチームで存在をアピールしなければならない立場だけに、最初からの参加は難しいが、3月中旬の準々決勝以降となれば、がぜん可能性が高まる。栗山監督は「(準々決勝以降は)求められるものが変わる。正尚(メジャー1年目ながら本人の意志で出場が決まったレッドソックス・吉田正尚外野手)と話をしたのと同様、千賀君とも話をしています」と検討の余地があることを明言した。

 球数制限に関しては「あれ(前回大会同様、1次ラウンド65球、準々決勝80球、準決勝以降95球)で決まりでしよう」と見通しを語った上で、「ただし球数制限内であっても、調整段階によってはそこまで投げさせられないこともある。そこが3月の大会の超難しいところ。1人の投手を壊してはいけないというのが大前提」と継投プランを練っている様子だ。

 MLBに昨年から導入された“大谷ルール”(先発投手が降板後もDHとして出場可能)については、「基本的にメジャーリーグのルールが(WBCにも)採用されるという噂の中で考えているが、その前に、(大谷の起用法について)エンゼルスと話し合いを進めなくてはならない」と話す。

 また、MLB所属選手については、侍ジャパン合流が3月6、7日の強化試合(京セラドーム大阪)からとなる観測もあるが、栗山監督は「それでは困る。1つのチームになるために、早く一緒にやりたい」と、2月17日に始まる宮崎強化合宿からの合流を求めていく構えだ。

 栗山監督はこの日、東京都東村山市の東村山税務署を訪れ、スマホによる確定申告を体験。電子申告の利便性アピールに一役買った。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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