MLBで失った“長所” 復帰1年目でタイトルの前例も…有原航平、復活の条件

ソフトバンクに加入する有原航平【写真:ロイター】
ソフトバンクに加入する有原航平【写真:ロイター】

有原は日本ハムで2020年まで6年間プレー、2019年に最多勝を獲得

 ソフトバンクは今月10日に有原航平投手の入団を発表した。2021年から米球界に挑戦していた右腕にとっては、3年ぶりのパ・リーグ復帰。新天地で再び本領発揮なるか。今回は、有原の球歴を振り返るとともに具体的な長所と強みを検証する。

 早大から2014年ドラフト1位で日本ハムに入団。2015年は防御率4.79も18登板で8勝をマークし、新人王に輝いた。2年目の2016年は防御率も2.94に改善。チームで唯一人規定投球回に到達、チーム最多の11勝をマークし、リーグ優勝と日本一に貢献した。

 2017年は自身初の開幕投手を経験したが防御率は4.74に悪化。2018年も防御率4.55と不振から抜け出せなかった。しかし、2019年は自己最高の防御率2.46を記録。15勝を挙げて自身初タイトルとなる最多勝にも輝いた。2020年は全120試合の短縮シーズンながら8勝をマーク。同年オフにはポスティングでレンジャーズに移籍した。

 しかし、2021年は10試合で防御率6.64、2022年は5試合で防御率9.45と結果を残せず。右肩を故障した影響もあり、2023年からは再びパ・リーグに舞台を移す形となった。

 NPB6年間での与四球率は全て2点台以下で、通算の与四球率も2.09と優秀だ。中でも2018年の与四球率は1.22。四球から自滅するケースは少ない投手だ。通算奪三振率は6.74と、決して多くの三振を奪うタイプではない。それでも2018年以降は3年連続7点台以上の奪三振率を記録し、中でも2019年には奪三振率8.82と大きく数字を向上させた。

MLBでは与四球率が“悪化”…昨年は4.95だった

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