元DeNA助っ人は「急激な衰え」 首位打者→大不振で評価急落、去就決まらぬ厳しい現実

アストロズからFAになっているユリ・グリエル【写真:Getty Images】
アストロズからFAになっているユリ・グリエル【写真:Getty Images】

グリエルは7年間プレーしたアストロズをFAとなった

 元DeNAのユリ・グリエル内野手が厳しい現実に直面している。2016年から7年間プレーしたアストロズをFAになり、マーリンズが接触。しかし一塁手は“併用”となる見込みで、地元紙「マイアミ・ヘラルド」は2021年ア・リーグ首位打者の38歳のベテランを「急激な衰えを見せた」と厳しく指摘している。

「マーリンズは一塁手の枠で、ギャレット・クーパーと打席を分け合う存在として、1人のベテランを加えたいと思っている。グリエルと交渉した」と説明。クーパー同様に右打ちで、三塁も守れるグリエルは、2021年は打率.319で首位打者に輝くも、昨年は一転、打率.242と不振に陥った。

 米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」もマーリンズとグリエルの交渉に触れた。同サイトはグリエルのこれまでを、2017年~2019年の3年間で「平均以上のレギュラー選手としての地位を確立した」「2020年は酷いスランプに陥った。それでもなお、アストロズは彼のことを十分信頼していたため、2022年にオプションが付いた1年の延長契約を結んだ」などと説明した。

 マーリンズの一塁手はギャレット・クーパーがいる。それだけに同サイトは「厳密に言えば一塁手を加える必要があるわけではない。クーパーは過去4年間で平均以上の打者ではあるが、頻繁に故障しており、キャリアの中で120試合出場に到達したことはない」と指摘。右投手と左投手の対戦成績を考量しても「グリエルとのプラトーン起用も可能」と見ている。

 5度の地区優勝、2度のワールドシリーズ制覇に貢献した“キューバの至宝”だが「彼の市場は今のところ静かで、唯一関心があるという報道はアストロズとの再契約だけだったが、その報道もホセ・アブレイユと契約する前の話だった」と転落ぶりが顕著となっている。

(Full-Count編集部)

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