侍ジャパンの“秘密兵器”は20歳右腕 佐々木朗希や山本由伸を超える驚愕数値

中日・高橋宏斗【写真:荒川祐史】
中日・高橋宏斗【写真:荒川祐史】

高卒3年目の中日・高橋宏斗は最年少の20歳でWBC出場が内定

 3月に行われるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向けた日本代表「侍ジャパン」はメンバー全30選手が内定。最年少は中日・高橋宏斗投手で、20歳の若さで大舞台に臨む。右腕は2年目の昨季、指標では驚異の数値を叩き出した。今大会の“秘密兵器”となるか、注目される。

 高橋宏は2020年ドラフト1位で中京大中京高(愛知)から入団。1年目の2021年は1軍登板機会がなかったが、2年目の昨季は登板間隔を空けながら19登板116回2/3を投げて6勝7敗、防御率2.47をマークした。規定投球回には達しなかったが、134奪三振はリーグ3位だった。

 セイバーメトリクスを用いて分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータによると、昨季90イニング以上投げた投手では、奪三振割合を示す「K%」は29.0でリーグトップ。12球団でもロッテ佐々木朗希の35.3に次ぐ。被打率.193もリーグトップで、こちらも佐々木朗の.177に次ぐ全体2位の数値だった。

 これだけではない。打者にバットに当てられた確率を示す「Contact%」は66.1をマーク。2位の佐々木朗(68.0)らを従え、12球団トップの数値だった。また、直球の平均球速151.2キロもリーグ1位(全体4位)を記録している。

 球数制限が設けられているWBC。先発の後を継ぐ“第二先発”の役割が重要となるとされる。佐々木朗やオリックス山本由伸らと同等の能力を誇る20歳は、世界一に向けて重要なピースになりそうだ。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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