韓国でMVP、2度目挑戦も“失敗” マイコラスになり損ねた逆輸入右腕の「遠回りの旅」

ブルワーズからFAとなっていたジョシュ・リンドブロム【写真:Getty Images】
ブルワーズからFAとなっていたジョシュ・リンドブロム【写真:Getty Images】

2019年韓国MVP右腕リンドブロムが現役引退、トレード・ルーマーズ「遠回りの旅」

 ブルワーズ傘下からFAとなっていたジョシュ・リンドブロム投手が現役引退すると自身のツイッターで発表した。「野球からは人生について学んだ。今、この手紙を書く自分を作ったのも野球だった」と綴った。

 35歳のリンドブロムは2011年にドジャースでメジャーデビュー。ドジャース、フィリーズでプレーした2012年に計74試合登板したが、その後は結果を残せず。2015年から韓国プロ野球・ロッテでプレーし、13勝、10勝と2年連続2桁勝利をマーク。パイレーツでメジャー復帰した2017年もシーズン途中から韓国ロッテに戻り、2018年から斗山でプレー。2019年には20勝を挙げてMVPに選ばれた。FAとなった2019年オフにブルワーズと3年最大1800万ドル(約23億円)で米球界に復帰した。だが、2020年は12試合登板、2勝4敗、防御率5.16と期待を裏切った。

 KBO5年で通算63勝を挙げたものの、MLB7年で7勝にとどまった。米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」はリンドブロムの野球人生を述懐。「残念ながら、KBOでの活躍を、北米、少なくともメジャーでは再現することができなかった」と評価。「MLB6チーム、そしてKBO2チームを経験したことから、リンドブロムのキャリアが遠回りの旅だったことは間違いない。彼はメジャー134試合、そして韓国で130試合に登板し、スパイクを脱ぐ」と締めくくっている。

 異国のリーグで活躍したとしても……。2018年にナ・リーグ最多勝に輝いた元巨人のマイルズ・マイコラス投手(カージナルス)のように活躍できるとは限らない。

(Full-Count編集部)

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