大谷翔平がもたらす前代未聞の「経済効果」 “北米初”643億円超え契約待ったなしのワケ

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

北米のプロスポーツ選手で史上初となる約643億円の契約を得る可能性

 エンゼルスの大谷翔平投手は来オフにFAを迎える。それまでに契約延長しなければ、巨額契約での争奪戦は必至だ。米スポーツ局「ESPN」は、北米のプロスポーツ選手で史上初となる5億ドル(約643億円)の契約を得る可能性を指摘。その理由を3つのポイントから解説している。

 1つめの理由は「彼のような選手はこれまで存在しなかったこと」。二刀流での大活躍は「これまでの野球史を見ても唯一無二だ。ベーブ・ルースでさえ維持できなかったレベルで、二刀流としてプレーし続けている」としている。2つめは、来オフのFA市場には今オフほど優秀な選手が多くないこと。すでに大谷に狙いを定め、獲得準備を進めている球団もあるという。

 そして3つめの理由は、大谷の「経済効果」だ。記事によるとエンゼルスは、大谷が加入した2018年シーズンから複数の日本企業と6桁(10万ドル単位)のスポンサー契約を結び、継続的に利益を得ているという。さらに、大谷関連のグッズ配布日には、2022年の場合平均41000人以上が来場。他の試合では平均3万人を割っているエンゼルスに、毎年最大3000万ドル(38億円)ほどの追加収入をもたらしていると予測している。

 その他にも数えきれないほどの「経済効果」を紹介している。日本から試合を見に来るファンは地元のレストランやホテルを利用し、アナハイムの場合はテーマパークにも足を運ぶ。さらに、日本メディアが1億2500万人の日本人に向けて、エンゼルスのブランドをアピールしている。雑誌やビデオゲームの表紙を飾り、ユニホームも2022年にはMLB公式ショップで7番目に多く購入されたという。

 また、世界中のスポンサーを調査しているプラットフォーム「SponsorUnited」によると、大谷は2022年に17ものブランドとスポンサー契約を結び、ジャッジが持っていたMLB記録の13を超えたという。エンゼルスタジアムの22の日本企業の広告も、新記録だと考えられている。記事はこれらの経済効果こそが、エンゼルスが大谷をトレードに出したがらない大きな理由とし、もしFAになれば、次の契約は“新記録”になるかもしれないと予測している。

(Full-Count編集部)

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