人類最速左腕の止まらぬ“転落” 数値最悪、守護神は剥奪、無断欠席…疑問残る再起

ロイヤルズとの合意が報じられたアロルディス・チャップマン【写真:Getty Images】
ロイヤルズとの合意が報じられたアロルディス・チャップマン【写真:Getty Images】

チャップマンがロイヤルズと1年4.8億円で合意

 ヤンキースからFAとなっていた通算315セーブのアロルディス・チャップマン投手が19日(日本時間20日)、ロイヤルズと年俸375万ドル(約4億8000万円)の1年契約で合意した。MLB公式サイトでは、ロイヤルズ番を務めるアン・ロジャース記者が“人類最速左腕”の現実を直視。再起に疑問符がつく事実を挙げている。

 2019年に最優秀救援投手賞(マリアノ・リベラ賞)を受賞し、7度の球宴選出。名門の絶対守護神を担った頼もしい姿は、もはやない。2022年はシーズン途中で守護神を剥奪され、5月には左アキレス腱の炎症で負傷者リスト(IL)入り。さらに8月にはタトゥーを入れた際に足の感染症を起こし、再び離脱した。(再び)IL入りした。練習の無断欠席などもあり、ア・リーグ地区優勝決定シリーズではロースター外に。シーズン43試合で4勝4敗9セーブ、防御率4.46だった。

 ロジャース記者は「悲惨なシーズンだった」と強調。速球の平均球速97.5マイル(約156.9キロ)も、奪三振率26.9%も、空振り率12.7%も、軒並みキャリアワースト。加えて故障や素行の悪さも露見する結果となり「チームプレーヤーとして疑問が残った」と首を傾げている。

 過去を振り返ってみても、決して“優等生”ではなかったことをロジャース記者は紹介。2016年にはDVを理由に30試合の出場停止に。自宅ガレージで発砲したと伝えられたこともあった。年齢的な衰えや周囲の雑音を乗り越え、新天地で返り咲けるか。その道は決してたやすくはなさそうだ。

(Full-Count編集部)

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