最速166キロが「打者に襲いかかる」 ドラ1剛腕の覚醒を確信、デグロム超え「99.8」

レッズのハンター・グリーン【写真:Getty Images】
レッズのハンター・グリーン【写真:Getty Images】

レッズのグリーンにブレークの期待、MLB公式サイト「注目すべき若きエースである理由」

 最速166キロを誇るレッズのハンター・グリーン投手にブレークの期待が高まっている。MLB公式サイトは「グリーンが2023年注目すべき若きエースである理由」と特集記事を組んだ。

 2017年ドラフト1巡目(全体2位)でレッズ入りしたグリーンは昨季初めて開幕ロースター入り。デビュー2戦目、4月15日の敵地・ドジャース戦では100マイル(約161キロ)超えを39球投げる“メジャー新記録”をマークした。昨季は5勝13敗、防御率4.44と成績を伸ばせなかったが、125回2/3で164奪三振を記録。今季の成績予測システム「Steamer」の投手のWARランキングではトップ25入り。これはホワイトソックスのディラン・シーズ、ブレーブスのマックス・フリードら各球団のエースと同じレベルで、リーグ11位の212奪三振と予想されているという。

 1999年生まれの23歳。MLB公式サイトが「この23歳がMLB屈指の若手エースとして台頭するのは今年かもしれない」と期待するのは理由がある。昨季の最後の4先発は防御率0.78、奪三振率14.5。160キロを超えるフォーシームに「球威と爆発力が増した」という。MLB公式サイトは、剛腕の異次元ぶりを伝えた。

「9、10月のフォーシームは99.8マイル平均(約160.6キロ)で、これは本人の月別で最速だっただけでなく、MLB全先発投手の2022年の月別としても最速だった。8月のジェイコブ・デグロムの平均99.3マイル(約159.8キロ)さえも上回ったのだ。そして、この月、グリーンの速球の半分近くが100マイル以上だった」

 記事ではフォーシームは回転率が上がり、浮き上がりも増したと言及。9、10月のフォーシームに対する空振り率は40%で、先発投手の中では左腕エリック・ラウアー(ブルワーズ)に次ぐ2位だったという。「2023年、グリーンはこの速球で打者たちに襲いかかる。だからマウンドに立つ時を見逃してはならない」と要注意マークをつけた。メジャー屈指の剛速球で一気にスター街道を駆け上がるのだろうか。

(Full-Count編集部)

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