日本ハム新球場は打者有利? 長距離砲の予備軍続々…清宮らが恩恵を受ける“根拠”

清宮の昨季外野フライ比率は規定打席到達者でトップの54.8%だった

 外野フライの割合を選手個人で見ると、チーム内では清宮幸太郎内野手の54.8%が際立っているが、これはパ・リーグの規定打席到達者の中でもトップだった。また、チーム2位の今川優馬外野手は50.7%、3位のアリスメンディ・アルカンタラ内野手は50.0%、同4位の野村佑希内野手は49.1%で、いずれもリーグ平均の外野フライ割合41.5%を大きく上回っており、本拠地の変更によって打撃成績が向上しやすい打撃スタイルの選手である。

 また、エスコンフィールド北海道は特にライトスタンドがホームベースから近い構造となっていて、フェンスの高さも札幌ドームと比較しておよそ半分近くとなる。そこで、ライト方向への大飛球が多い打者を抽出してみた。外野フライ割合トップの清宮は、ライト方向への大飛球も非常に多かった。昨季放った18本塁打のうち17本が引っ張った一発で、新本拠地は自身の強みを存分に発揮できる理想的な環境といってもいいだろう。

 柵越えこそなかったものの、野村も右方向に打球を飛ばすことのできる打者だ。昨季は6本塁打だったが、今季は本拠地のアシストも手伝って成績を大きく向上させるシーズンになるかもしれない。

 今回は外野フライの割合とライト方向の大飛球に限定してデータを確認したが、やはり清宮は本塁打数の増加が大きく見込まれる選手。チームには万波中正外野手や今川といった伸び盛りのスラッガーがひしめき合っており、数年後には本拠地の特性を生かした重量打線が形成されているかもしれない。

(「パ・リーグ インサイト」データスタジアム編集部)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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