リーグ21発の大砲が引退、ドラ1右腕は正念場…若手にブレーク候補続々 慶大OBの明暗

中日・福谷浩司、引退した楽天・岩見雅紀、四国IL愛媛・伊藤隼太(左から)【写真:荒川祐史、喜岡桜】
中日・福谷浩司、引退した楽天・岩見雅紀、四国IL愛媛・伊藤隼太(左から)【写真:荒川祐史、喜岡桜】

四国IL愛媛・伊藤隼太や楽天・岩見雅紀がユニホームを脱いだ

 東京六大学で通算39度の優勝を誇る慶大。昨年のドラフト会議でも萩尾匡也外野手が巨人に2位、橋本達弥投手がDeNAに5位指名されるなど、毎年のようにプロ野球選手を輩出しているが、2022年シーズンは若手が台頭した一方で、オフに戦力外を受けて引退した選手も。明暗が分かれる結果になった。

 2011年ドラフト1位で阪神に入団した伊藤隼太外野手は2020年オフに戦力外通告を受け、四国アイランドリーグplusの愛媛マンダリンパイレーツで現役続行。球団初の選手兼任コーチを務めていたが、昨季限りで現役引退を決断した。

 東京六大学歴代3位の通算21本塁打を放った岩見雅紀外野手は2017年ドラフト2位で楽天に入団したが、昨年までの5年間で通算35試合、1本塁打。オフに戦力外通告を受け、今季楽天スカウト部アマスカウトグループに加わった。

 2012年の中日ドラフト1位・福谷浩司投手は昨年5登板で1勝にとどまった。楽天・横尾俊建内野手は入団7年目の昨年、初めて1軍出場機会なしに終わった。今季はともに正念場か。

 台頭した選手も多い。2016年の広島ドラ1・矢崎拓也投手は昨季47登板で19ホールドポイント(HP)、防御率1.82と大きく躍進。2021年ドラ1のヤクルト・木澤尚文投手は昨季55登板で9勝8ホールド、防御率2.94で優勝に貢献した。

 打者も若い才能が芽吹いた。2019年ドラ5のソフトバンク・柳町達外野手は3年目の昨季、107試合で89安打、打率.277をマークした。2021年ドラ2のソフトバンク・正木智也外野手も1年目の昨年、35試合出場で打率.254をマークして大器の片鱗を見せた。他にもオリックスの2年目・渡部遼人外野手ら期待の若手は多い。「陸の王者」を巣立った選手は今季、どんな活躍を見せるだろうか。

(Full-Count編集部)

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