MLB最速162キロ“弾丸”&指標ダントツ20歳の融合 崖っぷち立浪竜変える鉄壁コンビ

中日のアリスティデス・アキーノ(左)と岡林勇希【写真:Getty Images、荒川祐史】
中日のアリスティデス・アキーノ(左)と岡林勇希【写真:Getty Images、荒川祐史】

アキーノは外野手の守備指標でMLB6位の10.1をマークした

 中日が新外国人として獲得したアリスティデス・アキーノ外野手は、MLB通算244試合で41本塁打を誇る長距離砲。打棒に期待がかかるが、守備もすごい。守備全般の貢献を示す指標ではメジャー6位の数値を記録している。昨季ゴールデン・グラブ賞を受賞した岡林勇希外野手は12球団の中で圧倒的な数値を示しており、“鉄壁の右中間”が形成されそうだ。

 アキーノは昨季レッズで80試合に出場、打率は.197に終わったが自身3度目のシーズン2桁本塁打をマークした。守備では主に右翼を守り、好守を披露。特に強肩として名高く、昨季、時速100マイル(約160.9キロ)以上の補殺を決めた唯一の外野手で、2度記録した。その内の1球は100.9マイル(約162.4キロ)に達した。

 野球専門の米データサイト「ファングラフス」によると、守備によって平均的な選手と比べた時にどれだけ失点を増減させたのかを示す「UZR(ultimate zone rating)」で、アキーノの数値は10.1。400イニング以上守ったメジャーの外野手の中でなんと6位だった。

 一方、昨季大ブレークを遂げた20歳の岡林は、株式会社DELTA(https://1point02.jp/)の数値で驚異の27.2を記録。外野手で続くのはロッテ・高部瑛斗の12.5。岡林の守備力がどれだけ優れているかが分かる。

 昨季、中日のセンターのUZRはリーグ5位の-11.6だった。2人が右中間を形成すれば、単純に37点を阻止できる計算になる、広いバンテリンドームを本拠地にするだけに、アキーノの加入ははかり知れないプラスになるだろう。昨季最下位からの巻き返しを期す立浪竜。今季は外野陣の守備に熱い視線が注がれる。

【実際の映像】100.9マイル(約162キロ)の超ド級キャノン 中日新助っ人が披露した驚愕バックホーム

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