肘手術のドラ1、わずか3年で育成落ち…NPB復帰の元新人王も 早大OBの明暗

早大出身の大竹耕太郎、早川隆久、有原航平(左から)【写真:福谷佑介、荒川祐史、ロイター】
早大出身の大竹耕太郎、早川隆久、有原航平(左から)【写真:福谷佑介、荒川祐史、ロイター】

2022年ドラフト1位で蛭間拓哉が西武に入団した

 早大は東京六大学野球リーグで46回の優勝を誇り、2022年のドラフト会議では蛭間拓哉外野手が西武からドラフト1位指名を受けるなど、多くのプロ野球選手を輩出している。最近10年間をみてみると、ルーキーイヤーから活躍した選手や下位指名から這い上がった選手がいる一方で、すでに引退した選手もいる。

 2021年ドラフトは、楽天6位の西垣雅矢投手が24試合登板も、DeNA2位の徳山壮磨投手は1軍登板なし。即戦力と期待されていただけに物足りない結果といえる。2020年楽天1位の早川隆久投手は新人でいきなり9勝を挙げたが、昨年は5勝に終わって10月に左肘手術を受けた。2019年は指名がなかった。

 2018年ロッテ3位の小島和哉投手は2021年に自身初の10勝をマーク。昨年は3勝11敗と大きく負け越したが、防御率3.14、クオリティスタート(QS)率62.5%だっただけに、試合をつくっても勝ち星に恵まれない“不運”が目立った。2017年ソフトバンク育成4位の大竹耕太郎投手は、1年目に支配下をつかんで2019年には5勝。現役ドラフトで阪神に移籍した。

 2016年日本ハム2位の石井一成内野手は高い守備力を武器に、昨季は102試合に出場した。同年楽天9位の高梨雄平投手はJX-ENEOSを経てのプロ入り。2018年には70試合登板を果たし、2020年途中に巨人に移籍した。貴重なサイド左腕として昨季も59試合に登板した。同年DeNA育成ドラフト1位の笠井崇正投手は途中退部しておりBC信濃からの入団だったが、2021年限りで戦力外となり現役を引退した。

 2015年楽天3位の茂木栄五郎内野手は昨季73試合出場、同年巨人2位の重信慎之介外野手は昨季77試合出場だけに、正念場といえる。2014年日本ハム1位の有原航平投手は1年目で新人王に輝き、エースとして君臨。2021年から海を渡ったが、今年NPB復帰してソフトバンク入りした。ロッテ1位の中村奨吾内野手は主将3年目に入り、チームを牽引している。2013年横山貴明投手は3年で育成契約となるなど、通算30試合登板で5年間でNPBを去った。

 さらにさかのぼれば、和田毅投手や青木宣親外野手ら40歳を越えても第一線で活躍している選手もいる。名門出身の選手たちは今季、どのような活躍を見せてくれるのだろうか。

(Full-Count編集部)

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