王貞治氏、大谷翔平のWBC“二刀流”に期待「三振の山、本塁打も連発してくれる」

エンゼルス・大谷翔平(左)とソフトバンク・王貞治球団会長【写真:荒川祐史、藤浦一都】
エンゼルス・大谷翔平(左)とソフトバンク・王貞治球団会長【写真:荒川祐史、藤浦一都】

メジャーリーガーへの無用な“恐怖心”取り除く存在

 ソフトバンクの王貞治会長が25日、3月に行われるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に関する取材に応じ、エンゼルスの大谷翔平投手へ「投打二刀流」での活躍を期待した。また自身が監督を務めた2006年の第1回大会でのイチローのように、選手へのアドバイスも重要だという。

 王会長は大谷への期待を問われると「普通のピッチングさえしてくれれば三振の山。バッターとしても本塁打を連発してくれる。そういう期待をしています」と、日の丸をつけての投打二刀流を思い描いた。

「日本でこういう選手はいなかったし、アメリカでも100年ぶりだとか言われているわけだから。両方に期待を持たせてくれる選手はいなかったわけですから」と、球史を塗り替える存在として高く評価している。「その片鱗を十分見せてほしいなと思います」と語った。

 また2006年の第1回大会で、日本が初代王者となった際にはイチローの選手たちへのアドバイスが大きかったと振り返る。「選手たちに『アメリカの選手って大したことないよ』と『本当にいい選手はいるけれども、ほとんどの選手は君たちと変わらないよ』と言ってくれたので、日本の選手は自信をもってグラウンドに立てたのかな」。メジャーの第一線で戦う選手が、日本の選手たちのメジャーリーガーへのおそれを取り払ってくれたのだという。

 今回の日本代表には、大谷やダルビッシュ有(パドレス)と、やはりメジャーでも一流と評価される選手がいる。王会長は「今回も大谷君やダルビッシュ君から話を聞いて、(メジャーの選手も)我々とそんなに差がないんだという気持ちで戦ってくれたら、いい戦いができると思います」。超一流の言葉が侍ジャパンを前に進ませると期待した。

(Full-Count編集部)

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