「韓国が喜んじゃって…憎たらしかった」王貞治氏に“苦い記憶”…第1回WBCの舞台裏

侍ジャパンの監督を務めた王貞治氏【写真:Getty Images】
侍ジャパンの監督を務めた王貞治氏【写真:Getty Images】

2006年のWBCは韓国と3度の対戦…2度の連敗から準決勝で快勝

 ソフトバンクの王貞治会長が25日、3月に行われるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に関する取材に応じた。自身が監督を務めた2006年の第1回大会は、韓国との対戦が実に3度あり2度の敗戦。「憎たらしかった」と振り返るとともに、今大会での韓国代表も「勝負に対する執念を持っている」と警戒している。

 王会長が日本代表の監督として戦った2006年の第1回WBCでは、韓国との対戦が結果的に3度もあった。東京ドームで行われたアジアラウンドでは2-3、アナハイムで行われた第2ラウンドでは1-2と日本の惜敗が続いた。

 当時の空気を王会長は「日本で1回やって、逆転本塁打を食らって負けて、向こうに行ってもまた負けて、韓国が喜んじゃって憎たらしかったんですけどね……」。ただ日本は3度目の対戦となった準決勝で、代打の福留孝介がキム・ビョンヒョンから先制決勝弾を放つなど6-0で快勝。決勝に進んだ。

 大会で調子が上がらなかった福留に肩の痛みがあり、ベンチスタートとしたのが功を奏した。王会長は「チャンスが来たら出すから、その準備だけしておいてくれと控えに回ってもらったんですけど。投手がちょうど下手投げに変わって、バッチリの場面が出てきて……。それまで調子が良くなかったんですけど、ホントに完璧なバッティングをしてくれましたね」と振り返る。

 今回でも日本と韓国は、東京ドームで行われる「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 1次ラウンド 東京プール」で対決する。王会長は「韓国は強いですよ。勝負に対する執念を持っていますし。戦うということになるとすごい気力を発揮してきますよね。今度も韓国との戦いがどうなるか。ぴしっとした戦いをしてほしいですね」と好ゲームに期待していた。

(Full-Count編集部)

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