昨季借金26の弱小球団、“やる気なし”補強にファンから批判の嵐「何もしていない」

ロッキーズと契約したピアース・ジョンソン(写真はパドレス在籍時)【写真:Getty Images】
ロッキーズと契約したピアース・ジョンソン(写真はパドレス在籍時)【写真:Getty Images】

ロッキーズのシュミットGMが「補強はおそらく終了」と宣言

 昨季68勝94敗でナ・リーグ西地区最下位に沈んだロッキーズの“最小限補強”に不満の声が噴出している。地元紙「デンバー・ポスト」のロッキーズ番パトリック・サンダース記者が「ロッキーズのビル・シュミットGMと話をした。チームの補強はおそらく終了したと語ったものの、控えの選手や投手陣は探し続けると語った」と伝えると、ファンからは「また90敗のシーズンがやってくる」などと批判が殺到した。

 米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」も、「ロッキーズは、残りのオフシーズンで、ロースターの大きな変動は予定してない」との見出しで報じた。

 今オフは主に投手陣を中心に数人の補強を行った。FAとなっていた右腕ホセ・ウレーニャと350万ドル(約4億5000万円)で再契約し、救援投手のピアース・ジョンソンと500万ドル(約6億4000万円)で契約。ブレント・スーター、コナー・シーボルト、ニック・ミアーズをマイナートレードやウェイバーで獲得した。また昨年11月には左の強打者ノーラン・ジョーンズを内野手候補のフアン・ブリトーとの交換で獲得した。

 FAとの契約が非常に少ないにもかかわらず、球団はこのままのロースターでスプリングトレーニングを迎えようとしている。この事態を予想できなかったわけではないが、昨シーズン68勝94敗に終わった後でもあり、コロラドのファンはがっかりするものだろうと記事は予想している。

「昨オフのクリス・ブライアントとの契約、アントニオ・センザテラ、カイル・フリーランド、ライアン・マクマホン、エリアス・ディアスなど、複数の選手との契約延長により、ロッキーズの給与総額がかなり膨らんだ」と説明。「ノーラン・アレナドのトレードの一部として、カージナルスにまだ2100万ドル(27億1000万円)支払わなければならない。それを含めると、ロッキーズは、球団記録レベルの選手給与総額でオフシーズンに入っていた」ことが理由のようだ。

 とはいえ、ファンは納得がいくわけがない。「終わり? 始まったことも知らなかった(笑)」「ははは、彼らは何の動きを見せたんだ? タフなオフシーズンだ」「3Aのチーム。恥ずかしい」「文字通り何もしていない!」と不満が噴出。アナリストのベン・バーランダー氏もツイッターで「こんなことは許されない。我々は、野球を愛し、勝ちたいと望むオーナーやGMをもっと必要としている。彼らはそうじゃない」と怒りの声を上げた。

(Full-Count編集部)

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