登板過多の影響は? ハム左腕は“不振”、出場ゼロの例も…60登板した翌年の“明暗”
2021年の最優秀中継ぎ・堀は昨季防御率5.82と苦しんだ
〇2019年:11人 登板数のパ・リーグ記録を打ち立てた平井が防御率4点台と苦しんだのをはじめ、翌2020年は多くの投手が成績を落とした。2019年同様の投球を見せたと言えるのは西武・増田達至、ソフトバンクのリバン・モイネロ、益田の3人だけだった。ソフトバンク・甲斐野央と日本ハム・石川直也は故障に苦しみ、シーズンを通じて1軍登板を果たせなかった。
〇2021年:5人 平良は翌2022年、チーム事情に応じてセットアッパーと抑えを兼任し、自身初となる最優秀中継ぎ投手のタイトルを受賞。勝ちパターンの一角として登板を重ね、支配的な投球を披露した。楽天・宋家豪投手も昨季、2年連続20ホールド以上を記録して防御率も2点台と、安定したピッチングでブルペンを支えた。
益田は2019年と2020年には前年の60試合登板の影響を感じさせない投球を見せたが、2022年は過去3年に比べて成績を落とし、シーズン途中にクローザーの座も譲る結果に。2021年の最優秀中継ぎ投手である日本ハム・堀瑞輝は昨年、防御率5.82に終わった。
平良、水上、西口は、いずれも2022年に60試合以上に登板を果たしただけでなく、最優秀中継ぎ投手のタイトルを143試合目まで争ったという共通点もある。平良は先発に転向する見通しだが、各投手が2023年も活躍できるかは、所属チームにとっても大きな意味を持つことは間違いないところだ。
(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)